息子、チックになる。
今年の4月、小学校に上がった息子。
コロナの影響でいつもの小学校生活とは違うけれど、本人にとってはどっちにしろ初めてのことの連続なので、お姉ちゃん(4年生)に比べると不満は少ない様子。少し時間はかかったけれど、学校にも放課後の学童での時間も楽しく過ごしていました。
そんなある日、ふと見ると目をバチバチさせている。ちょっと面白いくらいのスピードで起こる連続のまばたき。それもかなり頻回に。
「あーチックかなあ」とは思ったものの、本人に聞くと「目が痒い」とのこと。しばらく様子見。
数日後。目のパチパチに加えて今度は顎をクイクイっとさせ始めた。2、3回連続でクイクイっと顎をあげる動き。これもかなり頻回。
「あーチックだわ」と思い本人に聞いてみると、クイクイ顎に関してはあんまり自覚がない様子。「よくわからんけど勝手になる」って感じらしい。
日々の生活でストレスがないと言えば嘘になるけれど、その時期に生活の大きな変化もなかったので、どっちかと言うと「目が痒い」から始まった一連のパターンが変に定着しちゃったのかな〜と考えてました。
特に「やめろ」とか「なおせ」とか、「気をつけろ」なんて言わず、「なってたら、あー今なってるな〜くらいの感じで思っといてね」とだけ本人に伝えてまた数日様子見。
そうすることで良くなるわけではなかったけれど、クイクイ顎も動きが出ている時少しは自覚できるようになったもよう。
そのタイミングで、フェルデンクライス のアイデアで少しだけ関わってみました。
やってみたのは、
・クイクイ顎の動きの方向(顎を上げる方向)に、頭を一緒に動かしてみる。ゆっくり、早く、スピードや大きさを変えながら。そして反対の方向(顎を引く方向)にも同様に。
・他の方向の頭の動きも試してみる。首を横に曲げる・回す動き。
・意識して目を閉じる。まぶたをぎゅっと閉じたり、軽く閉じたり。まぶたを閉じた状態で目を動かしたり。
・頭の動きに合わせて、目の使い方のバリエーションを試す。顔を同じ方向に目を動かしたり、顔とは互い違いの方向に目を動かしたり。
・頭の動き、目の動きを背骨全体の動きにつなげていく。
といったところ。
うちの子ども、僕のことが好きかは分かりませんが(苦笑)、僕に体を触ったり動かされたりするのは好きみたいなので(気持ちいいらしい)、特に嫌がる様子もなく。「首やるよ〜」の合言葉で大体週2〜3回くらい、夜寝る前に10分くらいの感じで続けてみました。
やっていくうちに少しずつクイクイ顎が減り、はじめ全く変化のなかった目パチパチも少しずつおさまっていって。大体2ヶ月くらいかけて、「そういやクイクイ顎も目パチパチもしなくなったな〜」って感じで緩やかに落ち着いていきました。
今は基本的に何も起こってない(正月に毎日桃鉄やった時は目が疲れたのか少し出てたけれど)ので、僕の関わりも終了。本人は気持ちいいらしく用はないけど時々「首やって」と言ってきます。
チックと言ってもいろんな症状の出方や原因があると思うので何とも言えないけれど、多くのケースは自然におさまっていくようだし(google調べ)、ホントは僕はなんもしなくても、うちの息子も自然になくなっていってたのかも。僕も子どもの頃チックだったので、結構困った覚えがある(気がする)けれど、結果的には何もしなくても今はチックの症状はでてないので。
それでも目や顎が変な感じで動いちゃうことで、周りになんか言われるのも本人もストレスだろうし(小学生社会はその辺ある意味大変だし)、わりとスムーズにおさまったのはよかったかなと。本人が意識してどうこうできるようなものでもないし。
何よりも、子どもに困ったことが起きたときに自分の持っているもので少し手助けできたことが良かったかなと思っています。
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