44年間犯罪行為を継続している男(廃棄物処理法違反、道路交通法違反) 傍聴小景#41
自分が年齢をとってきたとは、なかなか認めたくないものですが、やはり若い方の流行や考えなどに触れると、やはり時代の差を感じることが多くなってきました。
僕は昭和59年生まれなので、昭和の記憶もなくほぼ平成生まれといっても良いかと思いますが(ダメ?)、それでもやはり平成生まれの人と出会うと、自分の歳を感じずにはいられません。平成も30年あったので、平成初期生まれの人ももう30代かと思うと、いろいろ考えさせられてしまいます。
でも、こういう話をすると、僕より歳を重ねている方には、そんなんまだまだだよと軽くあしらわれてしまうんですけどね。
はじめに
法廷の裏から警護の人に連れられて被告人、入廷。
暴れる雰囲気があるとかじゃないんですが、目つきの鋭さから、なんだか元気のありそうな人だなと感じます。「胆力」って言葉が似合います。胆力って今の若い方にあんま似合わない気がするのは気のせいでしょうか。
事件の概要(起訴状の要約) ~犯行も元気いっぱい~
見た目通り、豪快な犯行でした。2トンって...。
ん?ちょっと待って!
リサイクル業として荷物を受け取ってお金をもらって、資材置き場に不法投棄、その資材置き場に営業かけて荷物とお金を受け取って、また別の資材置き場に不法投棄したらお金を生み続ける永久機関が誕生するんじゃないのか?
ちょっと、俺リサイクル業始めるわ。
冗談はさておき。
あと、おまけ感があるこの無免許運転ですが、リサイクル業やるものとしては致命的ですよね。2トンの影に隠れがちですが、こういうのがちょこんと顔を出しているのも、規範意識の欠如という意味でも重要だと思うのです。
…くらいに思ってたんですけどね、無免に関しては。
検察官が証拠として提出した資料や供述など
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