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シリーズ「写真の産まれた方」①
おはようございます。
本日は、どの様にして僕達が写真を撮影してきたのか書いていきます。
(シリーズ化するつもりです)
最後までよろしくどうぞ!
では本日の写真はこちら!
この日の撮影は僕らの最初の撮影でした。
「初めまして!」の挨拶から約40分後の写真ですね。
とあるモデル事務所に所属したての「りっこ」という女性から丁寧な依頼メールを貰った僕は、当時のりっこちゃんのインスタアカウントを見てこう思いました。
あれ...この子...未成年なんじゃないかな?
うん、出来れば撮影したくないな。
美人局的なやつかもしれない。
これはきっと、何かしらの罠に違いない。うんうん。
と実はかなり消極的でした笑。
メールのやり取りで成人済みであると申告を受けて
当時の僕は、介護士辞めたて、フリーランスカメラマンとして活動準備中であり、撮ってたモデルさん達が立て続けに結婚して撮影が難しくなり、やっと見つけたロシア人モデルさんも帰国してしまい、新しいモデルさんを探していたので、その申告を信じる事にしました。
要は喉から手が出るほど、モデルさんを探してました。
最悪、美人局であったとしても、人目に付く場所で撮影すればきっと大丈夫。うんうん。おっかない人来たらカメラ置いて逃げよう。うんうん。
財布には最低限の現金しか入れとかない!
よし!なんとかなるだろ。
そして迎えた撮影当日。
待ち合わせの場所に着いて待っていたらメールが来たんです。
すみません!
着ていく予定の服に穴が空いてたので遅れます。
と...
あーーー!これやられたなと。
これ、来ないパターンの案件だな!と。
まぁでも、あなた来ない気ですか?と聞いてもどうしようもないので
わかりました。
衣装変えてもらっても大丈夫ですよ。
ゆっくりいらして下さいね。
と、その服じゃなくて良いよ!それより、来てね!
という気持ちを伝えました。
そしたら
大丈夫です!
縫って行きます!
て返信が...
縫う??縫うのね。時間かせg.....
わかった。信じようじゃありませんか。
美人局ではない様だ。
待つこと20分。
撮影場所のカフェに着きました!
って来たのでもうダッシュで向かいます。
電車で来るって話だったので駅からそこまで猛ダッシュです。
夏真っ盛り。
汗、止まりません。
ゼァハァ言いながらお店が見えて来ました。
入り口付近に1人でたたずむ女性を発見。
おっかない人は居ない様だ。
まずい、ゼェハァがとまらねぇ。
汗が滝の様だ。
はじめまして!遅れてすみません!
はじめゼェ...ましてハァ...じゃあ中入りましょうか。ゼェハァ....
これが僕らの最初の会話です。
お店に入り、飲み物注文して席に着きます。
服大丈夫ですか?
はい!縫ったので大丈夫です!
すみません。遅れてしまって。
いえいえいえ!
来てくれただけで良かったですよ!
なんて会話しながら僕はある事に気が付きました。
なんというか、会話の間というか雰囲気というか
この子、人見知りだ!!!と。
ヤバい!人見知り×人見知りで普段こない様なシャレっシャレカフェ。
人見知り症状が増し増しになる状況だ。
そして撮影時間が残り40分だ
時間が無い。
違う意味でゼェハァしそうだ。
あれ?また汗が止まらない。
よし!ならばこちらから正体を明かして俺たちは敵じゃない!ある種、ナカーマだとわかってもらおう。そして警戒心をほぐそう!そんでもって俺も緊張をほぐしたい!!
僕も人見知りなんで、全然人見知って下さいね。
え?なんでわかったんですか?あんまり言われないんですよ!
当たってた笑
いや、合わせてくれたのか?
ここから試しに撮ってみましょう!と伝え撮っては見せ撮っては見せを繰り返しました。
最初の1枚がこちら
笑顔が、硬いですね笑
まぁ、僕も硬い顔してたんだと思います。
時間ないながら、休憩を取って少しまた会話しました。
なにを話したか覚えてないくらいたわいない話。
おぼえてるのは
私のせいで撮影時間短くなったので、遅れた分追加で撮影して下さい。
あれ?この後何か予定あるんじゃ?
友達と会う約束あるんですけど大丈夫です。
いやいや、今休みでこっち(広島)いるんでしょ?
なら滅多に会えない人なんじゃないのかな?
だったら、撮影よりも、友達に会いに行ってあげて下さい!
的な会話の後、喉のつっかえが取れたかの様に表情が明るくなっていきました。
あぁ、遅れてしまった罪悪感があったんかな?
なんだよ...良い人じゃんか。って思ったのを覚えてます。
きっと美人局じゃない。
ここのカフェには屋上があってそこから夕日絡めて撮影する予定だったけど「屋上改装中」のため断念。
罪悪感が無くなったおかげなのか、断然表情が明るくなったりっこちゃんを見て、外でも撮りたいなと思ったので
撮影は時間通りに終わらせるので、隣の公園で撮らせてもらって良いですか?
はい!良いですよ!
歩いて移動。
カフェと違って人が少ないので出てくる表情が全然違う。
あぁ、そうだよな。人目があったら違ってくるよなぁ。
今目の前にある表情がこの子の"素"に近い表情なんだろうな。って思ったな。
道すがら
20歳かぁ...甥っ子とあんま変わらないなぁ。
甥っ子さん何歳ですか?
18になったのよ。
じゃあ妹と同い年ですね!
へぇ、姉妹なんだ。
三姉妹の真ん中です。
へぇ!
みたいな会話もあったかな。
で、この頃僕がハマってたレース生地使った撮影を勧めてみました。
これ使って撮ってみる?
だいぶ近くに寄る感じになるから、全然断って貰って良いので。
どんな感じになるんですかね?
うーーーん、試しに1枚撮ってみます?
はい!そうします!
で気付いたら何枚も撮ってました。
なぁ!今の表情めっちゃ良い!
え?どれです?
大丈夫!それだから。
で、撮れたのがこちら
いやぁ...良いの撮れたよ。ありがとう!
いえいえ、こちらこそありがとうございます。
りっこちゃんは自分の可愛さわかってる人だと思うから良いね。
え!なんでわかるんですか?
なんとなくです。
モデル業頑張ってね。
ありがとうございます!
駅で別れたあと
こっちの声掛けに素直に反応する人だったな。
ほんのすこーし"陰"も感じるな。
あまり今まで遭遇した事無い人だな。
と今日の撮影を振り返って、また撮れるかな?
撮れたら良いな。また撮りたいな。
美人局じゃなかったな。
と思ったのを覚えてます。
これが、僕らの初めましての撮影です。
ここから、個展開催を目指すまでには時間はそれ程かかりませんでした。
次回もお楽しみに。
最後まで読んで頂きありがとうございました!