つかぬことを聞きますが、民主主義ってなんですか?
どうも。鳥頭おじさんです。
つい先日なんですが、『妖怪の孫』という映画を見てきました。
ざっくりいうと、安倍晋三・元総理大臣のドキュメンタリーなんですけどね。まあ、細かい感想については「差し控えさせていただきます」という感じです、笑
それはともかく、映画を見ていてますますわからなくなってしまったのが、今日のテーマ「民主主義」です。
いや、マジでさ。わかんなくないですか?
なぜ、民主主義の国なのに私たちが苦しむ政治が続いているのか?
だってね、なんとなくのイメージでは民主主義って、有権者の意思を反映した政治を行うシステムのはずですよね。
ところが安倍元総理のお膝元の山口県・山口4区って、どんどん街がさびれていってるんですよ。商店街もすっかりシャッター通りになっていて、衰退している感じ。
じゃあ、なんで地元の人は安倍さんに投票してたんですかね?
いいことなさそうじゃないですか?
それに、なんで税金は爆上がりして、年金の支給は後ろ倒し、五公五民なんていう江戸時代のような税負担率になっているですかね?誰か周りに「頼むから税金をあげてくれ!」とか「税金を払いたくて仕方がない」という人がいたら教えてください、笑
しかも、昨今は、食料価格は上がり、燃料費は上がり、電気代もガス代もみんな上がっている状況です。それで多くの企業で給料は据え置き。
昨日か一昨日の国会では「75歳以上の高齢者の保険料負担を引き上げる」というようなことまで、国会で決まっているのです。
なんでやねーん!
いや、世の中的には若年者の投票率が低く、高齢者の投票率は高いはずですよね?つまりは、高齢者が選んだ人が国会にはたくさんいるはずです。でも、全然、高齢者にとってメリットがないばかりか、これって酷い裏切り行為なんじゃないですか?
うちも両親が後期高齢者の持病持ちなんで、他人事じゃないんですよ。こー言うのは。
もしかして、「民主主義は有権者の意思を政治に反映する仕組みである」という理解自体が間違っているんですかね?じゃないと、説明がつかなくないですか?
そこで、今回は民主主義について考えてみたいと思います。
そもそも「民主主義」とは、なんなのか?
さっきも山口2区に触れましたけど、国会議員が地元の民意を代表しているなら地元が寂れまくっているというのはちょっとおかしい気がします。
もちろん、「国会議員なんだから、国全体のことを考えるべき。だから、地元に利益誘導するような国会議員はけしからん!」という考え方もわかります。確かにそりゃそうなんです。
では、各地方から選出される国会議員はいったいどんな民意を反映した存在なのか?と思いません?私だけ?
ちょっと全体にモヤっとしてわからないで、まずは民主主義という制度がどういうものか?について確認したいと思います。まずは、高校の政治経済の教科書にあたってみましょう。
んー、もうちょっと詳しく教えて欲しいんですけれども?
なるほどー。わかったよーな、わからないような。
「国民が主権者」「国民主権」というのがキーっぽいな。では、「国民主権」っていうのはナンジャラホイ?
しかし、自分たちで政治を行なっているなら、自分たちのために政治を行うはずです。なんか、そうなっていない気がするんですが、、、どうなんでしょうね?
国民が自分たちのために政治をしているのならば、収入の半分も税金を払い、年金は支給を後ろ倒しにされ、減額までされ、高速道路も一向に無料にならず、外国に盛大にお金をばら撒きながら、なぜ国民が貧しくなるという状況が続くはずがないと思うのですが?
この国の国民は自分を苦しめるのが大好きなドMの人たちで占められているのでしょうか?だとしたら、かなり気持ちが悪いですよね。正直、鞭打つのは自分だけにして欲しい。
少なくとも、私は税金は安い方がいいし、貧しいよりも豊かさを実感できる方が嬉しいです。
ひとまずは民主主義が、国民が主権者として自分たちで政治を行う原理だとするならば、問題はその原理がどのような方法で実践されているのか?という部分に問題があるのかもしれません。
それ、誰が頼んだん?求めてないことばかり決まる民主主義の仕組みの謎
原理は良さそうなのに、「思ってたんと違う」結果になっているとしたら、これは仕組みの問題ではないんでしょうか?
いくら理屈が正しくても、実行方向を間違えたら思ったような結果にならんもんです。
ひとまず、大雑把に民主主義の仕組みを調べたら2つありました。
方式1:直接民主主義
一応、高校の教科書的な定義からおさらいしましょう。
直接民主主義の手法で一番有名なのは、古代ギリシアの都市国家ポリスですかね?あと、最近の日本国内の事例で言うと「大阪都構想」の事例もそれに当たりますね。
私たちの生活に直接関係あるところで直接民主制の選挙が行われることは少ないです。一応、憲法改正なんかは直接選挙で是非を問われることになります。
民意がダイレクトに、政治に反映されると言う点ではものすごく分かりやすい制度です。しかし、一方でたくさんある議題について、その都度、国民選挙で是非を問うのは現実的ではないですよね。
なので、今ではほとんどの国で代議制=間接民主主義(民主制)が取られていると言うわけです。
方式2:間接民主主義
では、今、主流になっている間接民主制について確認してみましょう。
日本の政治ってこの方式ですよね。総務省によると日本の有権者数は101,236,029人(2022年現在)だそうです。
これだけの人数が、すべての法律の制定や変更の議決に毎回関わるのは確かに無理がある気がします。毎月、膨大な数の投票をしなければなりません。
なので、自分の意見に近い議員に投票して、国会に行ってもらうと言う方式=間接民主制をとっているわけです。
その割には、、、私たちにとって不利益の多い増税や年金の後ろ倒し、減額、ミサイル爆買い、頼んでもいない憲法9条の解釈変更、インボイス制度、などなどが決められるのはなんでなんでしょうね?
議員の人たちは、「私たちの意見に近い人」のはずなのに、なぜこんな矛盾が生じているのか?やっぱりちょっと意味がわからないです。
まとめ:とりあえず、民主主義ってこんな感じです。
そんなわけで、今回は「民主主義とは?」という話を高校の教科書を参考に考えてみました。
ざっくりいうと「民主主義」っていうのは、「国民が最大の権力者として政治を行う」考え方であるということです。
ただし、国民がたくさんいるので全員が政治に参加する(直接民主主義)のは現実的に大変なので、自分の意見に近い人に代わりに政治をしてもらう(間接民主主義・代議制)が今は主流になっている、というわけです。
とはいえ、頼んでないどころか、意に反することばかりが、国会で決まっている感じがするので、いまいち腑に落ちていないです。
そこで、次回は「なんか思ってたんと違うんですが?間接民主主義の問題点(民主主義・乾麺タイプ)」というテーマでお話ししたいと思います。