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本郷から池袋へ、高低差散歩は時間切れで茗荷谷上がり

池袋の病院に検査結果を聞きに行く日。予約は9時すぎ、その時間帯の満員電車に乗るのは避け、いつもどおりに早く家を出て根津から歩くことにしました。東京大学を抜けて、本郷台、菊坂界隈の高低差散歩が気に入っています。

今、東大構内にはただの散歩では入れてくれません。病院にいくからと適当に(すみせん)理由をつけると診察券を出せと言われます。初診だからと答えると紹介状をみせろとなかなか手ごわい。押し問答してあきらめかけたら、今回だけとOKがでた。早朝だからほかに通る人もいないし、マスクもきちんとしてます。根津からの高低差は約+17mです。

赤門を出て本郷通りから菊坂、下って樋口一葉旧居。前回はなかなかたどり着かなかった路地にも難なく到着。建て替えで路地の入口が更地になって、手押しポンプが丸見えです。この間の高低差は約-15m。

菊坂下から胸突坂を登って鳳明館本館、ここまで高低差は約+15m、急登で息が切れます。

戻って菊坂下から鎧坂をすぎて真砂あたり。子規は上京した明治21年ころ、松山藩寄宿舎「常磐会」に住み、漱石が頻繁に訪ねてきたという。炭団(たどん)坂の上、坪内逍遥旧居が寄宿舎「常磐会」になった。高低差約+10m。

同じ明治23年ころ、一葉も菊坂に住んでいた。真砂から菊坂へは炭団坂を下ってすぐ。子規が上で一葉が下、今は階段がついていて高低差約-10mの位置関係です。

今から130年ほど前、この界隈に子規、漱石、一葉と3つの点があったのですね。ふたつは線で結ばれてますが、3つめとは同じ面上になかったようです。

中学の修学旅行で、東大正門から通りをはさんで裏通りのどこかに宿泊したとかすかに覚えています。旅館名も建物も遠い記憶なので引っ張り出せません。これはあきらめました。

登って、下って、行きつ戻りつ。なかなか池袋にたどり着けません。この辺にして茗荷谷まで歩いてここで上がり。地下鉄は逆方向なので比較的すいていました。

そうそう、肝心の検査結果は良性でした。