現役書道家プロファイルVol.2【伊藤牙城】
YouTubeチャンネル「お字書き道TALKS」の企画、現役書道家の方にインタビュー。現役で活躍する書道家の皆さんにゲストとしてお越しいただき、ざっくばらんに書道と人生のお話をお伺いします。
(ゲスト回、月1更新予定)
池田勝一さんに続き、お二人目のゲストは、伊藤牙城さん。以下一部敬称略。
伊藤牙城さんはこんな人
名前:伊藤 牙城(いとう がじょう)※牙城は雅号
年齢:61歳(1961年生まれ)
師:梅津鳴上、伊藤欣石
好きな書家:趙 之謙、西川寧、小坂奇石、松井如流、松本芳翠 ほか多数
弟子たちに書を教える傍ら、各種展覧会活動に精力的に邁進中。SNSも頻回更新中!一児の父。アイドルオタク(推しはSKE48の末永桜花ちゃん、上村亜柚香ちゃん(ご本人談))
Instagram:https://www.instagram.com/gajouitou/
Facebook:https://www.facebook.com/gajou.itou
略歴
1962年、東京にて生まれる。
父は戦前に習字を身につけ看板屋を営む傍ら、看板の文字に留まらず、書道の勉強もしていた。その父から、小学5年頃~中学2年頃に書道の手習いを受ける。(父は牙城氏15歳の時に他界。)
その後中学を卒業してアルバイトなどをしながら、いくつかの書道団体の競書誌や展覧会に出品して書の力量を高めていく。
30歳で結婚、32歳で長男・光一君誕生。子育てをしながら常に書には邁進。
40歳のとき、梅津鳴上氏(墨心会主宰)に師事。梅津氏が他界するまで10年ほど書を習う。45歳のとき、墨心展の最高賞である「墨心大賞」を受賞。
現在は多数の弟子の指導をしながら、さまざまな書展の審査会員の役目もこなす。またもっぱら、自らの書を追求し続ける日々を送っている。
※受賞歴
第35回産経国際書展漢字部特選
他には51回現日書展南不乗賞(首席)
第10回埼書展埼玉県知事賞
安芸全国展書道美術館賞3回、優秀賞 ほか多数
作品紹介
※最新作は牙城氏のInstagram等でご覧いただけます。
筆者から見た伊藤牙城さん
書道家は自分の属する団体以外の方とはSNSで知り合うことが圧倒的に多いものですが、やはり牙城さんを知ったのもSNSでした。
自ら認める書道オタクの牙城さん。時折SNSで公開される日記も書のことばかり。もはや「歩く書道辞典」とでも言いたいほど(ご本人は認めませんが)、知識も豊富。でも、息子さんの光一君と一緒によくおでかけされている良きお父さんの一面もとても印象的です。(あと、熱狂的アイドルオタク。書道以外はお茶目なお方です。)
牙城さんの書のイメージは、なんといっても肉厚重厚!しかしそんな剛健っぷりから垣間見えるほんの一抹の”ゆるさ”(良い意味で)が何とも魅力的です。今回ご本人にお会いして合点がいったのが、「手垢がついたものが好き」とおっしゃっていたこと。私が牙城さんの書から感じていた”ゆるさ”とは、牙城さんの言葉で言えば「手垢」なのだろうし、さらに言えば「(功を奏した)意図しないヨレ」のようなもの、すなわち「人間味」なのだろうと思います。
私事で恐縮ですが、牙城さんは時折筆者の書を良いねと言ってくださることがありますが、筆者が重視しているのも「(功を奏した)意図しないヨレ」だったりします。筆者と牙城さんの書風は似つかないものですが、現場にいる人間ならではの「分かる~~~」みたいな共感があった気がするのはとても嬉しいものです。
牙城さんには今後も元気に!書道界をけん引する大重鎮、そして国宝にでもなってもらいたい!です!
「お字書き道TALKS」を書いていただいた!
今度はあなた(書道家)を人生を聞かせてください!
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