現役書道家プロファイルVol.3【くろのぺん】
YouTubeチャンネル「お字書き道TALKS」の企画、現役書道家の方にインタビュー。現役で活躍する書道家の皆さんにゲストとしてお越しいただき、ざっくばらんに書道と人生のお話をお伺いします。
(ゲスト回、月1更新予定)
※以下一部敬称略。
くろのぺんさんはこんな人
名前:非公開 ※「くろのぺん」は書道のアカウント名
年齢:55歳(1967年生まれ)
出身地:大分県
師:藤沢節文
好きな書家:松本芳翠、江口草玄 ほか多数
書壇から脱退後、顔も本名も隠して活動中。Instagramのフォロワーは7400人超え!くろのぺん独自のプログラムで通信指導も行っている。また、書道家である傍ら、看板屋、骨董商、古民家リノベーション屋、写真家などさまざまな顔を持つ。
【書道】くろのぺん(小書斎)⇒https://www.instagram.com/kuronopen/
【写真】しろのぺん⇒https://www.instagram.com/shironopen/
【骨董】tatomizuto⇒https://www.instagram.com/tatomizuto/
略歴
1967年、大分県に生まれる。幼い頃は、脱走したり山にこもったり落ち着きのない子どもだった。
早く働きに出たい!と高校を中退。看板屋に就職したことにより、必要に駆られて書を始める。書壇にも所属していた(現在は脱退している)。
看板屋で修行を積んで、2004年37歳で独立。しかし最初は全く仕事が無かった。そんなとき河原で拾ってきた石に絵を描いて、路上販売をしたら売れた。それを機に創作物の販売なども始めていく。
2007年、古道具屋と古民家リノベーション屋を開く。骨董は、地元の人よりも、インターネットを駆使して全国各地の人が買ってくれ、つながりができる。
その後主にInstagramで人気を博し、自分の書を追求する傍ら、通信教育で多くの弟子を持ち、各地の骨董市へ出向いて販売するなど、精力的に活動。身の回りの「美しいもの」に心惹かれながら人生を旅している。
作品紹介
最新作はくろのぺんさんのInstagram等でご覧いただけます。
また、これまでの作品をまとめた作品集が発売されています(2023年7月)。お求め、お問い合わせはくろのぺんさんのInstagramのDMにご連絡をお願いいたします。
筆者から見たくろのぺんさん
お顔も本名も隠して活動しておられるのだから、インタビューなんてもってのほか・・・、しかし筆者大ファンのくろのぺんさんに何とかお話お伺いしてみたい!という一心でオファーをしたところ、ご快諾。むしろ「出たいです!」とご返信をくださいました。
普段は大分県にお住まいのくろのぺんさんですが、ちょうど東京国際フォーラムで開催の骨董市へご出店の用で上京されるとのこと。とんとん拍子で収録日も決まりました。当日は遠路はるばる軽自動車を走らせて大分から上京。行く先々で素晴らしい日本の景色を味わってきたと仰っていました。
筆者だけお顔を存じ上げているわけですが、くろのぺんさんは、独特な空気感こそあれ、とっても気さくで、どちらかと言えばおっとりした雰囲気の男性です。
ぴりり、とした緊張感があり、しかしどことなく”遊び”や”外れ”のような妙味によって見る人を釘付けにするくろのぺんさんの書。「常に未完成」とはご本人のお言葉ですが、鑑賞側からしてみれば「未完成の完成」を見せられているような気さえします。
古民家リノベーションも手掛けるくろのぺんさんですが、電灯のコードの太さ等までこだわりぬいて仕上げるそうです。
収録後の雑談の中で「書以外の趣味は?」とお聞きしたところ、「旅の道中の車中泊で、今ある環境で最も快適に眠れる方法を探ること」とお答えに。書も絵も写真も骨董もリノベも、また生活すべての中に通底するくろのぺんさんの世界観を垣間見た気がしました。
「お字書き道TALKS」を書いていただいた!
今度はあなた(書道家)を人生を聞かせてください!
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○著者作品集 [タケウチInstagram]
※毎週火曜19時更新