幻想的!かんたん☆墨流しのやり方
12月に入り、クリスマスやお正月休みも見えてきました。
今回は、お休みに備えて遊びネタ!お家で簡単にできる暇つぶし?を紹介します。今の時期、年賀状の参考にもなるかも!
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かんたん☆墨流しをやってみよう!
墨流しとは
「墨流し」は早い話、「マーブリング」のこと。
マーブリングは小学校などで絵の具を使ってやったことがある方も多いのではと思います。水面に絵の具や墨汁を垂らし、模様を紙や布などに転写する技法です。マーブリングは色とりどりの色を使ったりしますが、墨流しは墨の黒だけを使います。
水面に浮かんだ模様を写し取るので、二度と同じものを作ることはできず一期一会の模様を楽しむことができます。
紙に定着した墨は濡れてもにじまない
墨は不思議なもので、紙や布について乾くと、後から水に濡れてもにじみません。(ものにもよりますが基本的に)
特に書道用紙に用いられる和紙は、細い繊維が絡み合ってできていて、墨はその繊維に入り込んで定着するため、コピー用紙などの洋紙よりもにじみにくいと言えます。また墨に含まれる膠(にかわ)が天然の接着剤のような働きをするため、より取れづらく、にじみづらいのです。
(逆に言うと、墨は服などの繊維に染み込むとかなり取れづらいのでお気を付けを)
現に書きあがった書道作品を額などに入れる際、墨を吸って歪んでしまった紙を一度水で全体的に濡らしてから皺を伸ばし、裏側に薄い紙を一枚貼りつける「裏打ち」という工程があります。このときに、書かれた文字がにじんでしまったら大変なこと・・・ですよね^^;
このように、墨は意外なことに?とっても水に強いのです。
(ただし、水に濡れた紙はとっても破れやすいので扱い注意)
墨流しもこの特長を活かして、水に濡れるようなコースターなどを作っても平気です。乾いた後は、模様がよれたりにじんだりすることがありません。
【墨流し】用意するもの
バット、桶など
和紙(書道用の半紙、葉書など)、紙製のコースターなど
墨液(アルミカップやお皿などに5滴ほど)
食器用洗剤(アルミカップやお皿などに5滴ほど)
割りばし、綿棒など
作ったものを乾かす新聞紙
【墨流し】やり方
バットに水を張る。水深3センチほどあればOK。
割りばしや綿棒に墨液を少し付けて、何回か水面をチョンと触って墨液を浮かべる。
割りばしや綿棒に洗剤を少し付けて、浮かんでいる墨液のところに触れる。
何も付いていない割りばしや綿棒で水面を軽く触る。息を吹きかけても◎
好みの模様のところに紙をゆっくり浮かべて、破らないようにやさしく引き上げる。
新聞紙の上で乾かす。
【墨流し】コツ、ポイント
◎墨や洗剤の量によって模様は変わります。都度工夫してみましょう。
◎紙に写し取れる模様は、水面に浮かんでいるところだけ。沈んでしまった墨は写らないので、なるべく水面に模様が浮かぶように気を付けましょう。
◎ある程度水が汚れてしまった場合は、水を取り替えましょう。
◎模様を濃くする場合は、大きく余白を取ると良い感じになります。
◎乾いた後で上から文字を書きたい場合は、ごく薄めに模様を作ると良いです。
参考作品 大人もハマる!楽しい!
筆者は別に墨流しのプロと言うわけではないのですが、この夏、墨流しに大ハマりして、物凄い量の紙を染めました。ついでに紙袋やさらし(布)なども染めました。
いやほんとふつうに楽しい!ほんとにかんたん!ほんとにおすすめ!
模様を詳細にはコントロールできないのも墨流しの良いところ。本当に簡単に自分だけのオリジナルの紙を作ることができます。筆者は書道家ですが、こんなに簡単にアートっぽいことできちゃっていいの・・?なんてアートの端くれ者として思ったりしました。そのくらい簡単で楽しいです☆
はがきを染めて、世界で一枚だけのオリジナル年賀状を作るのも良いですね^^
墨流し、楽しんでみてください!
それでは!