2月の過ごし方:中学受験を乗り越える親のサポート術
地域によっては受験終了している方も、最後の追い込みをされているご家庭もあるかと存じます。受験終了後の想定として2月のスケジュールを2025年受験生、2026年度以降の受験生別にサポート術を紹介します。受験が終了したご家庭はお疲れさまでした。「入試終了後」の学習をご覧いただければ幸いです。
2025年度の受験生に向けたガイドライン
「2/1まであと〇日」とカレンダーを見て、心がいろいろな意味でざわつくこともあるでしょう。希望に胸を膨らませる日もあれば、不安と焦りに押しつぶされそうになる日もあるかもしれません。それでも、これまで頑張ってきた自分を信じて、一歩一歩家族で進んでいきましょう。
受験前にできること
計画を再確認する: これまでの学習計画を見直し、残りの日数で何を重点的に取り組むかを考えましょう。苦手な科目や問題をもう一度確認することは大切です。国語の場合は同じ問題を解くよりは解き方の確認をお勧めします。
リラックスする時間を作る: 緊張やストレスがたまると集中力も低下してしまいます。適度な休息やリラックスする時間を取り入れて、心と体をリフレッシュさせましょう。
ポジティブな思考を持つ: 自分を信じてポジティブな気持ちを持つことが大切です。ネガティブな思考にとらわれず、前向きに捉えることで心が軽くなります。
悩んだら忘れる
天気が悪い、交通の乱れ、急な体調変更など、予測できない不安は考えない。
家族のサポート
受験生を支える家族も重要な役割を果たします。お子さんが安心して受験に臨めるよう、温かい言葉や励ましの言葉をかけてあげてください。
コミュニケーションを大切に: お子さんの不安や悩みを聞いてあげることで、安心感を与えることができます。無理にアドバイスをせず、ただ話を聞いてあげるだけでも子どもにとっては大きな支えになります。
リラックスした環境を作る: 家の中の環境を整えることも大切です。改めて勉強に集中できるスペースを作り、静かな環境を保ちましょう。
適度なプレッシャーをかける: 過度なプレッシャーは逆効果ですが、適度な緊張感を持たせることも重要です。子どものの努力を認めつつ、目標達成に向けた励ましを忘れずに。
受験が終わるその日まで、希望と期待を胸に、一緒に頑張りましょう。どんな結果であっても、これまでの努力は必ず未来に繋がります。信じて、一歩一歩進んでください。
2/1~以降の受験時の過ごし方
第一志望は2/1~3の方が多い東京の場合、午前・午後入試等のタイトなスケジュールを過ごす場合、体調やメンタルによっては午後入試を勇気をもってスキップする場合もあるかもしれません。合否の結果とともに家族で相談しながら日々の朝に家族で今日のスケジュールを確認し、実行しましょう。2/4以降はさらなる体力勝負です。仮面をかぶってでも元気に子どもを送り出してあげてください。次に待っているのは合格発表や入学手続きです。気を引き締めて、この先のステップをしっかり押さえていきましょう。既にスケジュールはされていると思いますが、念のためです。
試験後のスケジュール
合格発表時間: インターネット発表か、掲示か改めて確認しましょう。一昔前は、合格発表の日、掲示板の前で結果を見た瞬間。携帯電話がない時代は電話ボックスが長蛇の列になっていることも。
入学手続き締め切り: 合格して喜びたい気持ちと同時に、まずは入学手続きを忘れずに。締め切りを過ぎると合格が取り消されてしまいます。首都圏の手続き締め切りを改めてスケジュールを確認しましょう。
手続き費用(入学金や施設費等): 金銭面でも準備が必要です。入学金や施設費など、の準備を怠りなく。
集合日(制服採寸等): 制服の採寸やオリエンテーションなどの集合日には、子どもは新しい仲間たちと初めて顔を合わせることになります。この日も大切にしてくださいね。
まずは、進学先が決定したら、そこでの学校生活、勉学に励んだ6年間を母校として過ごすように改めて激励しましょう。学校によっては繰り上げ合格の連絡が来る場合があります。入学手続き締め切り後、または集合日後に手続きされなかった方がいた分、入学許可がでるという状況です。学校によって時期は様々ですが、繰り上げ合格した場合は可能であれば親子や先生に相談、その後お返事するようにしましょう。
入試終了後の学習
中学入学準備: 中学校の勉強に向けての準備は万全ですか?新しい教科書やノートをそろえたり、中学で学ぶ内容を予習しておくと良いでしょう。塾で中学準備の授業があれば、参加するとよいです。
読書: 長い間、勉強に追われていたと思いますが、今こそ自由に本を読むチャンスです。お気に入りの本をじっくり楽しんでください。
小学校での最後の思い出づくり: 友達や先生との最後の時間を大切に。卒業アルバムに思い出を詰め込みましょう。
我慢していたことをやる: これまで我慢していたこと、例えばゲームや旅行、趣味に時間を使ってリフレッシュしましょう。
次の目標として、何をするかお迷いの方へは漢字検定をお勧めします。CBT方式で日時と場所が選べることと、ICTスキルでの受検なので、短期目標として設定するとよいです。→漢検CBT公式サイト
2026年度以降入試のご家庭へ
これから受験を迎える皆さん、新しい年度が始まります。計画的に準備を進めていきましょう。
新年度の教材: 新しい教科書や参考書をそろいましたか。分量に圧倒され何から始めればよいかわからなくならないように学習する順番を週単位で決めましょう。毎日少しずつでも新しい内容に触れることが大切です。
習い事の整理: 忙しい受験期間中に、どの習い事を続けるべきか考えてみてください。負担にならないように、優先順位をつけて整理しましょう。
年間のスケジュール: カレンダーに受験や模試の日程を書き込んでおくと、確認ストレスが減ります。定期的に見直しをしながら計画を立てましょう。
1週間の過ごし方、塾がある日、ない日、週末: 毎日のルーティンを決めることで、勉強と休息のバランスを保つことができます。塾がある日とない日、週末の過ごし方は週ごとに親子で話しあいましょう。
相談窓口の確認(塾だと誰か?担当が変わったらまずは挨拶、塾長にも。): 相談したいときはすぐに相談できる塾の担当者や窓口を確認しておきましょう。
セカンドオピニオンはあるか?: 塾で学ぶこと、家庭でできること、家庭教師の助けを借りることなど、自分に合った学習スタイルを見つけましょう。セカンドオピニオンを取り入れることで、より良い学習環境を作ることができます。
教材の多さに圧倒されることも
2月中に塾の授業で使うものと宿題で使うもの、たまに使うもの、ほぼ使わないものに仕訳けましょう。漢字と計算は毎日やるものとしておくことです。宿題が多い塾の場合は4教科の総量を考えると時間的に難しい場合は消化不良を招きます。就寝時間を過ぎてまでやると、体調不良を招きますので、基本的な問題だけに絞り、その日は切り上げることです。総合回の週などに穴埋めするか、スルーするかの判断も必要です。中期、長期でやりきれるようになるか、そもそも物理的に無理なのかは見てあげましょう。一番よくないのは答えを写して提出することです。力もつかず、時間の無駄だはっきりと言うことをお勧めします。
年間に来るマイナスの波
中学受験においえ、子どもが「どうしてもやりたくない」という時が年間で何回かある子どもが多いです。そのときは「来たな」とまずは受け止めることです。話を聞いただけで、「やるか」という自力で修正できる子どももいれば、遊びに行ったり、親から見たら逃げ回ると思える場合もあるかもしれません。原因は単元の難しさだったり、友達と遊びたかったり、精神的に不安定だったりすること等があります。場合によってはその日だけは勉強はお休みということも年間で織り込んでおくといいです。想定していないと親もパニックになることがあります。たいていは、漢字と計算は毎日訓練している場合が多いですのでその後の学習開始時に言い始めることが多いなと感じます。まずは、話を聞いて解決策を一緒に考えるようにするといいです。塾や家庭教師に保護者の悩みとして相談するのも精神的にいいです。
就寝時間と起床時間は一定に。特に起床時間は一定にし、毎日のルーティン学習をお勧めします。具体的には計算・漢字訓練は必須、読書、昨日やったことの思い出し(記憶の想起)などです。
まとめ
受験は一つのゴールであり、同時に新しいスタートでもあります。受験が終わった後も数日は自由でもよいとは思いますが、気を抜かず、次のステップに備えることが大切です。合格発表や入学手続きなど、重要なポイントを押さえることで安心して次のステージに進むことができます。また、これから受験を迎える方も計画的に準備を進めることで、スムーズに受験生活を送ることができます。場当たり的でない修正も可能です。体力と集中力があがり、学習レベルも上がってくると期待して進めましょう。皆さんが最高の結果を得られることを心から応援しています。