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クセ字コンテストの展示期間が終わり、作品が帰ってきました。

はじめに

こんにちは、吉村うにうにです。4月10日から4月16日まで、第三回クセ字コンテストが東京都美術館で開かれ、そこに出展しました。どのようなコンテストなのか、会場はどうだったのかなどについてははこちら。

で、結果は

残念ながら、参加賞の鉛筆は頂けましたが、何らかの評価は頂けず、ちょっと悔しい気分です。ただ、みなさん上手でしたので、仕方がありません。次回はもう少し、自分のクセを残しながら上手に見えるよう書こうと思います。

うにうにの作品って・・・、何を書いたの?

まさかの小説です。このコンテストのために、プロットを作り、書き下ろしました。作品番号001番だったので、入り口すぐ近くに飾っていただきました。美術館に自分の作品があるなんて、テンション上がっちゃいました。

これでは、小説の中身やどんな文字で書かれていたのか分かり辛いので、こちらをご覧ください。

文字が斜めになっているのはご愛嬌ということで。私って、真っ直ぐに文字をかけないんだなと実感しました。それにしても字が下手だなあ。
文字がクセ字で読みにくいよという方のために、下に入力した原案を出しておきます。でも、できれば画像から小説を味わって頂ければ嬉しいです。

      追慕
                                    吉村うにうに 
硝煙の立ちこめる戦場に猫を見た。
黒い猫。
静謐せいひつで遺体が重畳ちょうじょうと折り重なる中、
身じろぎもせず、こちらを見ている。
ノワールだ。僕のたった一人の友だち。
悠然と駆け回り、小さい頃に虹の橋を
渡ったノワール。
「ノワール……だろ?」
黒い影に蠱惑こわくされ、近づいてみると、
只のヘルメット。足元には地雷。
 
気の遠くなるほど続いた僕の戦争は、
やっと終わりを告げた。  (了)

作品が返却され、家でも飾りました

昨日、作品が帰ってきたので、家に飾りました。いい記念です。

拡大して頂ければ、読めると思います。字が下手ですみません。

今後の展望:新たなプロジェクト

このクセ字コンテスト、来年も行われるそうなので、もう少し斜めになった文字を真っ直ぐに書いて、別の書き下ろしで出展したいと考えております。

それだけでは、ありません。需要があるのか分かりませんが、このコンテストを目にしたときから温めていた構想があるので、お知らせいたします。

それは、「手書き文字で書いた小説を画像でアップする企画」です。
小説サイトの小説って、私もそうなんですが、つい急いで読んでしまいがちなんですよね。紙書籍はリーディングしているのに、電子媒体の読み物はブラウジングでざっくり読んでしまうというか。あらすじだけ読んでしまって、描写や心情を気にしないという風潮があるようです。

それを手書きでアップすることにより、読者さんの目と頭を止めて、みなさんの貴重な時間を奪ってしまおうという迷惑企画です。

つい情報ばかりを追ってしまう現代の頭の使い方に一石を投じてみようかなという、変な実験です。

カッコつけたことを書いておりますが、私も単に「今の手書きで下書きしてWordに打ち込む生活に変化をつけてみたい」という気まぐれです。

この実験がいつ施行されるのかは、まだ不明ですが、(今執筆中の長編小説三編の見通しがついたら)いつかは実現したいと考えておりますので、お時間のある時にでも、目と頭を止めて頂ければ幸いです。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

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