700日連続投稿記念|海上自衛隊のイベントに参加してきました
はじめに
こんにちは、吉村うにうにです。普段は長編小説やショートショート、エッセイなどを書いております。作品はこちら
先日海上自衛隊のイベントで多用途支援艦「ひうち」を金沢で見学できるというので、急に思い立って、観に行くことにしました。一人旅です。
目的特化型の旅行
私は、基本的に多くの人がしていると思われる、パッケージ旅行的なものはしません。観光名所を何か所も回り、名物を食べ、お土産をたくさん買うといった行動はしません。
私の旅行スタイルは①環境耽溺型か②目的特化型が多いです。①は異国や異文化の空気に触れることだけを目的で、何もしません。昔行ったシンガポールでの過ごし方がそうでした。動物園に行くぐらいのことはしますが、基本ホテルで寝て、近所でウインドウショッピングを楽しみ、B級グルメを食べていました。②では、やりたいこと一つのために、旅に出るといったものです。パンダを抱っこするためだけに四川省に行ったり、赤ちゃん虎を抱っこするためだけにタイや深圳に行ったりしていました(動物がらみが多いです)。
今回は、艦艇を観に行くという目的だけのために行きました。
なぜ折角の旅行で色々回らない?
という疑問を持たれると思います。理由は簡単。
「私の頭と感情のキャパが小さいから、入力する情報は絞りたい」
たくさんの情報を詰め込むと、忙しすぎて疲れるし、記憶にも残りません。人間、欲張ると駄目なんだと過去の経験を積み重ねて現在の旅行スタイルになっています。私の知り合いの子どもは家族旅行で「16日間でヨーロッパ18か国を回るツアー」に参加して、何も思い出が残らなかったと言っていましたが、その気持ち、分かります。ちなみに、この観るものを絞るやり方は美術館へ行くときにも適用しています。私は展示してある作品をほぼ鑑賞していません。全部じっくり鑑賞してもどうせ覚えていないから。というわけで、美術展はまず3分で一通り眺め、家に持って帰りたい(許されるなら)ベスト3(多くても5作品位)をその場で決定し、3つだけをじっくり時間をかけて鑑賞します。
なんて気まぐれ
埼玉に住む私が金沢に行こうと決めたのは、イベント当日です。その前から、「行ってみようかな?」とは思っていましたが、ここ何年も泊りで旅行をすることに興味を失くしていた私は(前述した海外旅行は10年以上前)、日帰りで行けそうなら行きたいなくらいの感覚でした。家にいる猫さんが「尻尾を吸う時に、近くにいないと困るんだけど」という顔をするので、置いて行く気になれません。もし泊りになっても妻がきちんと面倒を見てくれるでしょうが、私自身が猫さんのお世話を長時間しないと不安です。分離不安を起こしているのは私の方かもしれません。
そこで、早起きができたら日帰りで金沢に行こうとぼんやりと考えていて、なんと早起きができました。というわけで、大宮でサンドイッチを買って、人生初の北陸新幹線に乗りました。
金沢までトンネルばっかりやん
新幹線の中では毎日ルーティンで行う執筆(「水深800メートルのシューベルト」「天国へ行く前に、猫になった(ノベルピア)」「石造りの迷宮(pixiv)」を同時進行しています)と読書で忙しく、途中の風景を楽しむ余裕は元々ありませんでしたが、ふと目を窓の外に向けてもほとんどがトンネルでした。東海道新幹線のような風景を楽しむことはできないんだなと少し寂しくもなりました。新幹線は単なる輸送手段になってしまったのかな、と時代の変化に戸惑いを覚えました。いくら目的特化型の旅行でも、旅の途中の風景や空気感くらいは楽しみたかったのですが、今の時代にそぐわない考え方なのかもしれません。
着いたあ
金沢駅の新幹線のホームから改札に出るには一か所しかエスカレーターがなくて驚きでした。そのせいか滅茶苦茶混雑していました。これって、設計ミスか工事費を削減したのか分かりませんが、改札に出るまで大変でした。
タクシーで金沢港クルージングターミナルへ向かい、そのから少し歩くと、ついに「ひうち」との対面です。行列ができていました。見学開始時間丁度くらいに行ったのに、かなり待ちました。
頂いたパンフレットによると多用途支援艦「ひうち」は訓練支援や離島への物資輸送などを行う艦らしいです。輸送用にクレーンも積んでいます。
随所に自衛官の方がいらして、どんな質問にも丁寧に答えて下さいました。思えば、変わった質問ばかりしていました。ありがとうございます。艦橋にも登りました。
終わったら早く帰る
見学は一時間くらいで終わりました。帰りのバスの時刻に間に合うように艦を出て、金沢駅で指定席を早い時間のものに変え、帰りの新幹線の中でひたすら執筆の続きをしていました。寝る間もなく大宮についていました。
半日というか、家を出て八時間四十五分で帰ってきました。久々に遠出をして目的を果たして満足の旅行でした。でも、家に着くとすぐ猫さんが嬉しそうに擦り寄ってきたので、長く家を空けてごめんねと心の中で謝っていました。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。