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うにっき帳 vol.16 |日記編|幼稚園のクリスマス会


はじめに

吉村うにうにです。うにっき帳、今回は日記編になります。ちなみに前回の日記編は1日でした。こちらをどうぞ。

では、はじめます

内容の文章は常体で描いております。また、日付は日記編と語彙増量編では下書きをした日、自分史編ではその事件が生じた日となっております。よろしくお願いします。

    二〇二四年十二月六日 幼稚園のクリスマス会


 五歳の息子が通う幼稚園のクリスマス会を見に行った。自由奔放で、昨年は自分の席に座らず、火の点いた蠟燭に勝手に触ろうとし、妻に「来なきゃよかった」などとキレられていた息子。担任の先生によると、今年、劇の練習にも参加することもあったらしい。

 それを聞いただけで、もう充分だった。人よりできる事を取得するのに時間がかかるのは構わない。それより、幼稚園を楽しく過ごして欲しい。その上で、昨年できなかった事がひとつでもできるようになれば良いのではないか。他の園児と比べる必要なんかない。これは、私が妻に言い続けていたことだった。

 会が始まると、息子は渋々自分の椅子に座っていた。先生に押さえられながらであるが。そんな状態で、おとなしく祈りや劇に参加しているのを見て、涙が出そうになった。

 私は、厳しい親と園児に怒鳴り散らす先生に囲まれ、嫌々幼稚園に通っていた。記憶にあるのは、子どもの冗談に激怒する先生で、そういった人には二度と会いたいとは思わない。

 ところが息子は、おおらかな教育方針の下、毎日教室から出て、自由に事務室や他のクラス、職員室に出入りしていた。特に年少の時はそうだった。時には担任の先生に連れ戻されることもあるが、遊びに行った先々でも優しく遊んでもらっていて怒られることはないようだ。それでいて、放置されておらず、毎日担任の先生からは「今日は△△で遊んでいました」と報告が入る。そのお陰なのか、毎日幼稚園に行くのを楽しみにしている。

 年中になって、自由をこよなく愛する息子が、最近は教室にいることが多く、自主的に座っているという。嬉しいと思う反面、無理に周囲に合わせていないだろうか、そんな心配もよぎる。これから大きくなってくれば、人生は大変な事が多い。せめて、今のうちだけでも思うがまま、世間の規律や行儀などというものを気にすることなく、のびのびと遊んで欲しい。

さいごに

いかがだったでしょうか。ちょっと、自分の幼稚園時代を思い出すと、息子には甘くなってしまいますが、これでいいかと思っています。私もこんな幼稚園に行きたかったといつも思っています。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

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