11/10 日記「キャトルミューティレーション被害者の会」を見て
その日は春のように温かい、すがすがしい秋晴れ模様の日でした。
家のすぐ近くアパートで何やら変な展覧会がやっているのということで、見てきましたという日記です。
キャトルミューティレーション被害者の会
展示との出会い
秋晴れ模様が気持ちい休日の事です、天気がいいので、散歩がてら買い物に行こうと思います。
そういえばこのあたりで変な展覧会をしているというのを思い出しました。
天徳院を正面に右へ行くとすぐだと教えてもらったので、せっかくなので観に行きましょう。
ん?
んん?
分かりやすいですね!
二階へあがろうとする階段ですが手すりが何故かアルミホイルで覆われています。
除菌…ですかね?
二階へ上がるとドアの前には展覧会の作家の二人がいました。
ブラックライトと懐中電灯を渡され部屋の中へ入るように促されました。
室内へ
玄関を閉めると、会場の中は暗く、何も見えません。
外観からわかるように廃墟ではないので、オンボロさから来る不快感はなく、無機質な部屋という印象です。
懐中電灯やブラックライトの明かりを頼りにするしかありません。
入ってすぐの左手には流し台があります、何やら置いてあるみたいです。
見てみるとミッフィーちゃんがおままごと玩具の包丁でニンジンを切っています。
ニンジンはよく見ると、アルミコーティングされていますね。
可愛いおもちゃで構成されていますが、会場が暗いのとモノがない居住区という事でなんだか不気味ですね。
その横の流し台にはインスタレーションがありました。
人のように見える煙草の箱が、何やら表しているようです、特になんか吊るされているが不穏な感じです。
ふと引き出しを開けてみたくなったので開けてみました。
すると中には絵がありました。おもちゃの包丁です。
気づいたんですけど、部屋中ドアノブや取っ手など手が触れる場所全部がアルミホイルでコーティングされていますね。
対策かな?
浴室へ
玄関兼キッチンスペースの横の扉を開けると、そこはユニットバスとなっています。
ユニットバスの入り口のドアノブはアルミホイルがまかれています。
単身者向けに作られたアパートでは一般的な構造のユニットバスですね。
このお部屋は窓から光が入っていて、明るい部屋でした。
ただ、壁には宇宙人に誘拐される牛さんの絵が描いてあります。
浴槽の底には牛乳石鹸の絵が、牛さんが好きなのでしょう。
窓際に小さな絵が置いてあります。牛さんですね。
下に小さく「カワイイ」と書いてあります。
ロケーションとモノの無関係さに電波を感じます。
リビングへ
再び最初のキッチンへと戻り、次は玄関から奥のお部屋へ向かいます。
部屋を区切るドアのドアノブはアルミホイルでコーティングされています。
ドアを開けるきふとドアノブの位置が低いことが気になりました。
窓は締め切られており部屋は暗いです、部屋の中央にはこたつ机があり、なにやらいろいろ乗っていますね。
部屋を囲むように壁にもいろいろなものがありますが、暗いので大体しかわかりません。
とりあえず机の上のものを調べてみましょう。
中心の机はこんな風になっていました。
何かの儀式でしょうか。あるいは普通に食卓なのでしょうか。
おままごと用の食器とアルミホイル、ビデオカセットなど、謎です。
次は壁にあるものを調べてみましょう。
これはアンパンマン絵ですね
これはリカちゃん人形のパッケージのような絵ですね。
作家さんの自画像がありますね、等身大です。
ブラックライトで照らすと部分的に光っていますね!
本当にこういう格好をしている方ですのでわかりますが、顔だけアニメっぽくなっていて、顔というよりアニメ顔が張り付けられたそんな印象です。
ちょっと不気味ですね!
もう一枚等身大の絵があります。
こちらも今回の展覧会作家さんの自画像ですね、等身大です。
現実の本人よりものっぺりとした画風ですので、部屋の雰囲気と相まってちょっと不気味ですね。
暗くて見えないので近づいてみましょう。
結構、細かく書き込みがされています。
何やら祭壇のような風にまがまがしいものが置いてあります。
ちょっと大丈夫じゃない感じがしますね。
何でしょうか、この閉ざされた部屋の中で、私は何を見せられているのでしょうか。
収納スペースを見つけました!
カーテンでしょうか、何やらお札のようなものがたくさん張られていますね。
よくて見ると、レシートでした!
中を調べてみましょう!
何やらきらきらしています、なんでしょうこれは。
どうやらパソコンのようですね!
この部屋で景色を映す唯一の”窓”ですね!
その窓が後光を指していて、まるで救いの神のような風貌で佇んでいます。
いろいろ、見ていて何を言わんとしてるかわかってきました、帰りましょう!
入ったドアの陰に何かありますね。
盛り塩かな、何か悪いものを払おうとしているのでしょう。
帰りましょう!
帰宅
一通り見て、ありがとうございますと軽く挨拶をして会場を後にしました。
ちょうどほかのお客さんと話をしていたので、特に何も話さずに帰ってきちゃいました。
ふと自分の部屋ではなく、共有スペースの101号室へと足を運びました。
自分も部屋に閉じこもりがちのインドアはですのでなんとなく、いろんな人の痕跡が残るところがいいという気持ちになりました。
最後に
展覧会の感想を書こうとして、撮った写真を見ながら書く内容を考えていたら、写真も情報もないよ~っていうことに気が付いたので、今回はストーリー仕立てに記事?感想を書いてみました。
社会との接続を断ち、インターネットという窓から見える虚構の世界と言いますか、繋がりを崇拝しているようなロケーションは、アンダーグラウンド的な虚無装置だったのかなぁという、意味の分からないぼんやりとした感想しか抱けなかったので、こう書くしかなかったとも思えます。
展示タイトルも意味が分かりません、その突飛さにこう…精神病理的なものを連想させますね。
特にアルミホイルを巻くとかは、そういう病理の人がする使い方ですね、はい。
追記
はい、フライヤーTwitterの告知を見たらこういうことだそうで、最初から電波でカルトな展覧会でしたね。
こういうのはあえてやろうとしてやるとファッションチックになるし、私はマジ!?を知らないので普通にアトラクションみたいで楽しい展覧会だと思いました。
ちなみにあそこのアパートは設備的に入居者を入れられないので、倉庫や一時的な展示会場として貸してくれているそうです。
美大がある地域とはいえ、美大生に理解のある変な管理会社さんがあるようですね。
のうか何とかさん?だそうです!
ギャラリーとはまた違う、実験的な展示や企画ができそうなので、アパートを住む以外の用途で短期間貸すっていう不動産運用も面白いなと思いました。
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