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明治大学の学生の皆さんとのプロジェクトについて

かわさきワインプロジェクトがスタートして2か月がたちました。
川崎という都市で農業と向き合い、この地だからこそできることを探し見つけ、皆で未来へとつなげていく。
そんな想いを胸に様々な活動が動き出していますが、しばらくこのnoteでは明治大学農学部の皆さんとの活動にスポットを当て、お伝えしていこうと思います。

今から2年半前、「川崎でワイン」というイベントで、ワインそして農業でこの地の未来を変えていく決意でビジネスを行っている若きパイオニア、山田貢さんの存在を知りました。都市で生活する一市民として一緒に登壇し、様々な議論を行いました。

麻生区で農業、そしてワイナリーやレストランなどを経営する山田さんは、このイベント後の2年半で、農業を通じた地域づくり、行政や近隣の大学や学校との更なる連携を進めてこられました。この先、もっと束になって未来へとつなげていくためにはどうしたらよいか。そんな思いを巡らせる中で、明治大学農学部教授に着任された岩崎泰永教授と出会うのです。

岩崎教授は着任前までは、独立行政法人「農研機構」で農業と食品産業の発展のため、基礎から応用まで幅広い分野で研究開発を行ってこられた農業研究のプロフェッショナル。大学勤務は長い研究者人生の中で初めてという岩崎先生は、卒業後、農業や農学とほぼかかわりのない道に進む学生がほとんどである事実を知り、ご自身が学生に提供できることはなにかを深く考えられたといいます。その結論が、農場などでの実体験を通じ、自分自身や日本の農業へのヒントを学びとってもらうこと。山田さんの想いと合致し、二人は意気投合します。

今回の執筆担当、松尾はこれまでのワインビジネス経験を通じ、地方における農業の課題(高齢化、耕作放棄地の増加)に直面してきましたが、都市農業においても、高齢化は同じであるものの、農地は逆にどんどん宅地化され、なくなる危機にあることを山田さんから教えてもらいました。地方も都市も、農業を魅力ある産業にすることが肝。とても時間がかかることなので、その変革を、未来を担う若者と共にやっていくことがいかに大事。頭ではわかっていても、なかなか若者に対してアクションを起こすことはできずにいましたので、お二人の想いに深く共感し、一緒に進んでいくことに。

こんないきさつがあり、3人がタッグを組み、明治大学農学部において「かわさきワインプロジェクト」の活動がスタートしました。当面の目標は、2024年川崎市政100周年ワイン、2026年明治大学農学部創設80周年ワインを地域皆でつくりあげていくために、その基盤を学生と共に構築すること。

岩崎先生が農学部2年次の学生を対象に、参加を募ったところ、約50人前後がエントリー。活動日は2023年4月から毎月隔週の土曜日午後2回とし、一日は座学で主にワインの基礎の習得を。もう一日は畑でワイン用ブドウの栽培体験を通じ、頭と体で掴み取れるようにコーディネートしています。

次回からは、本プロジェクトの広報担当の学生2名より、活動のレポートを報告していきますね。(今回の執筆担当は松尾英理子でした)


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