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【開催レポート】目的のない読書会 (えぬ会) 第12回 2023年7月21日(金)

金曜日は夜のお愉しみ。
第12回えぬ会(目的のない読書会)が開催されました。

今回は主催者含め6名が参加。
ご兄弟で参加という方もいらっしゃいました。

本の紹介

紹介された本は以下の6冊。

開高健『破れた繭 耳の物語1』(1989年、新潮文庫)
平山亜佐子『明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記』(2023年、左右社)
奥乃桜子『それってパクリじゃないですか~新米知的財産部員のお仕事~』(2019年、集英社オレンジ文庫)
片桐洋一『新装版 小野小町追跡 「小町集」による小町説話の研究』(2015年、笠間書院)
『新装版 ウランバーナの森』(2017年、講談社文庫)
江戸川乱歩『人間椅子』(2008年、角川ホラー文庫)

トップバッターはファシリテーターの十一里あるくさん。
前回紹介された本から1冊を選び、紹介するのが恒例です。

あるくさん紹介の本は『破れた繭 耳の物語1』。
著者の自伝『耳の物語』二部作の前篇。1930年生まれの著者の、戦後以降の自伝が書かれています。大阪天王寺の生まれで、大阪の地名が良く出てきますが、およそ100年前なので今と比較してファンタジーのようです。詩のような心地よいテンポで書かれており、今の作品には無いような書き方だと感じたそうです。

初参加の方が紹介されたのは『ウランバーナの森』
イギリス人のジョンが主人公。おそらくジョン・レノンがモデルでしょうか。家族で夏の軽井沢にやってきたが、突然便秘に襲われます。病院を転々とする中、森の中の心療内科にたどり着くジョン。そこで過去の過ちに向き合います。
タイトルの「ウランバーナ」はサンスクリット語で、「盂蘭盆会」の由来だそうです。

最後に紹介されたのは『人間椅子』
本は嫌いで読まないが、江戸川乱歩だけは読むという方が紹介されました。表紙に惹かれて読みはじめたそうです。乱歩の物語は気持ち悪いものが多いが、そこが魅力に感じているとのこと。人間椅子のラストについて、他の読了した参加者とも盛り上がりました。

次回開催予定

水野ゼミの本屋での開催は終了となります。
次回開催は目的のない読書会HPをご覧ください。

過去の開催レポ

第11回の開催レポートはこちら
第10回の開催レポートはこちら
第9回の開催レポートはこちら
第8回の開催レポートはこちら
第7回の開催レポートはこちら
第6回の開催レポートはこちら
第5回の開催レポートはこちら
第4回の開催レポートはこちら
第3回の開催レポートはこちら
第2回の開催レポートはこちら
第1回の開催レポートはこちら

文責  (青)
以上


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