失礼なYou Can
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英語で人に何かを勧める時にどのような表現を使うかで、その人の英語力がある程度見えてきます。「Aを選ぶことをお勧めする」を考えてみましょう。
I recommend you choosing A. は非常に固い印象を受けます。そこで中級以上の英語学習者はYou can構文を使うようになります。実は私もけっこう多用していました。
You can choose A.
しかしながら、このYou canを繰り返して使うと、native English speakersに無礼な印象を与えるというのです。
ウィリアム・A.・ヴァンス著(神田房枝監訳)『日本人の知らないワンランク上のビジネス英語術』(阪急コミュニケーションズ)から引用します。
では、You can の繰り返しを避けるにはどうすればよいのか。この本では簡単な表現を用いた代替案が紹介されています。
You could visit the museum.
You might consider going to the ice cream shop.
You might enjoy walking near the lake.
One suggestion is to eat at the Italian restaurant.
Another option would be to watch a movie.
なるほどと思いました。前半3つはyou canの構文を残しながらもcould considerやmight enjoyで微妙に変化させるもの、下の2つはsuggestionやoptionを使うというものですね。
他にも、この本の中では紹介されてはいませんが、If I were a visitor like you (/ If I were in your shoes), I'd choose A within a split second. のように、仮定法を用いて「私があなたなら、Aを選びますね」を意識した表現法もアリでしょう。
ありきたりな内容ではありながら、かっこよく言い表す英語表現は、実は英語の映画やドラマの中で頻繁に出てきます。印象に残ったものを意識して覚えていくと、きっといつか役に立つ日が来るはずです。
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