【イベントレポート】「ITを用いて自社の課題を自ら解決できる! 各課題に応じた伴走支援」"キックオフ"イベント 8/20 18:00~at KATETE,oita
みなさんこんにちは。星です。
今回は、8月20日18:00より、KATETE(カテテ)イベント・コワーキング・カフェバー(運営:株式会社アイモット)で開催された「ITを用いて自社の課題を自ら解決できる! 各課題に応じた伴走支援」のキックオフイベントについてご紹介します!
イベントの概要については、前回の記事をご参照ください!
※来場時の検温、手指のアルコール消毒、換気の徹底など感染拡大の防止対策に取り組んだ上でのイベント実施となっております。
大分県商工観光労働部DX推進課 池田さんよりご挨拶
冒頭、本イベントの立ち上げ、推進に関わっている大分県商工観光労働部DX推進課の池田さんよりご挨拶がありました。
県全体のIT力アップ、DXの推進に日々全力投球の池田さん。我々おおいた県IT部もいつも大変お世話になっております!
「Nocode」が目的ではない 「伴走」支援の意味
続いてメイン講師の勝河さんからお話が。
冒頭、「NoCodeで何かをすることが目的ではない」と強調した勝河さん。
あくまで既存アプリケーションの使用や自社ソフトの開発は「手段」であり、自社課題が解決するのであれば、コードを使う、使わないは問題の本質ではないとのこと。
何よりも「自分の力」で解決する自信を身につけることで、継続した自社課題解決を可能とすることが狙いです。
「答えを教えるというよりは、一緒に考え、一緒に導き、一緒に進めていくということを大事にしていきたい」
という勝河さんの言葉通り、まさにこの「伴走」のスタイルこそが本セミナーの真髄なのです!
参加業種は多種多様 それぞれの課題解決に向けて
参加者のみなさんの業種は文字通り多種多様なものとなりました。介護業界(DXが遅れている業界、という問題意識から)Webディレクター、デザイナー(さらなるスキルアップを目指したい)建設業(発信が紙媒体メインだったが、デジタルに詳しくなりたい)、ドレスレンタル業(Webとの親和性は高いはず、IT活用を促進させたい)動物病院のスタッフ(顧客管理システムをより良く整えたい)、OCAでプログラミングを学ぶ学生(OitaCreativeAcademy:勝河さんが校長を務めるITの学校)・・・etc
このように大分県内の多様な業界から集まったみなさんが、これから週に1回、oViceというツールを用いた完全オンラインでのセミナーを行っていきます。
決められたセミナー時間外でも、24時間365日ツールのルームはオープンになっているとのことで、いつでも参加者同士でコミュニケーションをとることができます。
これから約1年かけて、みなさんがそれぞれの課題を、それぞれの方法で解決していきます!
アウトプットを繰り返し、「課題」と「手段」を明確にする
続いて勝河さんの指示で、まずは参加者同士でそれぞれに抱えている課題を共有するアウトプットからスタートしました。
自社課題の見極め、それに必要なリソースの選定、道のりは長いですが参加者のみなさんが互いに想いを共有しながら協力体制を築くことで、課題解決に向けての一体感がどんどんと生まれていっているようにみえました!
設計が9割 的確な課題把握で問題解決へ
つくりたいものが決まっている人は、つくりたいもので「何ができるか」をどんどんテキストベースで書き出しながら、アウトプットしていきます。
一方、問題解決に取り組みたい人は少々進め方が難しいよう。そこで勝河さんから大きく以下の3つの手順によるフレームワークのやり方が示されました。
①まず「何が問題なのか」を明確にしていくこと。
②次に「その問題における課題は何か」細分化していくこと。
③最後に「課題ごとに最適な解決手段は何か」を選定すること。
ロジックツリー、MECE、3C分析・・・フレームワークのやり方は数あれど、結局はこの①~③の手順をいかに漏れなく、だぶりなく行えるか、ということになってきますよね。
理想的な課題解決の実現には、まずは段階を踏んだロジカルシンキング(論理的思考)が大事。それは分かっていても、専門的な知識、用語が出てくるとどうしても敬遠しがちです。
それをわかりやすい言葉に落とし込み丁寧に説明してくれる勝河さんのような先生がそばにいてくれるだけで、全く理解のしやすさが変わってきますよね!
「ここでの設計が9割といっても過言ではない」と勝河さん。
初回にして、早くも今後に向けた重要局面が!
参加者のみなさんも一気に集中モードに。勝河さんや周りの参加者に相談しながら真剣に作業を進めていました!
今回紹介された便利なWebツール
ここで今回の初回セミナーで勝河さんが紹介されていたWebツールを少しこちらでもご紹介します。
画像引用元:Slack
属する「ワークスペース」内に存在する話題別のチャットルーム(チャンネル)に参加したり、同じワークスペースに属する他のユーザへダイレクトメッセージを送ったりしてコミュニケーションを行うことができる。
画像引用元:oVice
オンライン業務での課題とされるコミュニケーション不足の解消が期待できるバーチャル空間コミュニケーションツール。アバターを使いオンライン画面上で自由に動いて話しかけられるため、まるでオフラインでその場にいるかのように情報を共有することができる。
画像引用元:Backlog
プロジェクトで発生するタスクや問題、Todo(やることリスト)などの進捗状況をWeb上で一括管理し、調整していくことができる管理ツール
画像引用元:Figma
ブラウザ上で簡単にデザインができるツール。ブラウザ上で起動するため、場所を選ばず利用できる。Illustratorにひけを取らない利便性に加え、フリープランがあることも大きな利点。
いずれも直感的で、UIが優れた機能的アプリケーションばかりですのでおすすめです!
豊かなコミュニティの中で、継続した支援体制
「コミュニティに属していることで課題解決の糸口を見つけやすくなる」という勝河さんの想いから、本セミナーが終わった後もこのコミュニティは引き続き継続するため、何かあればいつでも勝河さん、OCA、参加者に助言を求めることができます。そのほか、府内町にあるコアワーキングスペースを使用できるなどの特典も!
まとめ
いかがでしたか。
今回は、感染対策を徹底した上で、オフラインのイベントとして開催されました。基本的にはオンラインで進んでいくセミナーだからこそ、オフラインでの顔合わせが初回にできたことは大きな意味があったと思います。
最後に、勝河さんに初回イベントを終えてのコメントを頂きました。
ー本日のイベントを終えていかがでしたか。
「今日は来れてない方もいるんですが10名以上の方にご参加頂きました。いろんな業種の方がいて、みなさんつくるもののスケールが全然違うので、最終的にそれぞれどんな形に着地するのか今からすごく楽しみです!」
「最大限サポートさせて頂こうと思ってますので、一緒に頑張って(最終発表の)3月に良いものをみせられるようにできたらと思います!」
ー初回のオフラインでの実施はいかがでしたか。
「オフラインだとやはり“感じる”ものが全然違うというのはありますね。」
「オンラインツールが優秀なのでそれでも十分なのですが、長い活動になるので最初に直に顔合わせできたのは良かったと思います!」
勝河さんの想いがしっかり伝わったのか、参加者の皆さんも初回とは思えぬほど意欲的で、やる気に満ち満ちた会場でした。ますます今後の展開が楽しみです!
次回レポートもお楽しみに!
【イベントメイン講師】
勝河 祥さん
1988年、横浜生まれ、大分育ち。 高校卒業後、小売業の世界に進む。6年間小売業を経験した後、デザイナーになるべく専門学校に入学。 デザイナーとしてソフトウェアの会社に入社したがデザインよりもエンジニアが向いていると自覚しエンジニアに転向。 その後、同社でエンジニアの技術を高め2016年8月1日 LAUNCH CRAFTを創業。
【記事担当】
星 悠
1992年、福島県出身。2021年5月、湯けむりに引き寄せられるように大分県に移住。現在別府市鉄輪温泉の「ちくぜんや山荘」で家守業務を行う傍ら(株)コラボでディレクター業務を行う。カレーと音楽が大好き。