積み重ねるために(200906)
暑すぎる夏が通り過ぎた。
いつも8月31日で夏が去るような気がする。9月1日になったからって気温が下がることはなく、また昨日とつながる暑い日がくるだけなのに、不思議。
雷光がビカビカと空を駆け、部屋の窓を通って私の部屋を切り裂いていく。音がない夜。わたしの輪郭がくっきりとする。
窓枠に手をかけて、どうか私のためにもう一度光ってみせてと心で唱える。この光、恐ろしくて美しい光。ひとり母の帰りを布団に潜って待った子どもの私すぐそばにいる気がした。
もう転職して2か月が過ぎる。夏休みを挟んだので、実働は1か月くらいだと思う。ふわふわとした拠り所のない気持ちがある罪悪感を抱えつつ、必死でくらいついている。
あの頃(体調を崩していた時)より、ましでしょ?と言われることもあったけど、苦しさの種類が違うので比較するのは違う気がする。
人生で眠れないという経験をしたことがなかった私が、眠れない日を過ごし、体重が急激に減り、夜中にパニック発作を起こしていた頃と、異業種へ転職して仕事を覚えるのに必死な今とで苦しみを比べるのって、ねえ。
急成長できる年でもないから、焦ってもしょうがないよって最近は少し思える。少しずつ変わってきた私の中身の1つ。
少しずつ、少しずつ変わってきた。考え方も勉強の仕方も、人との接し方も。自分が生きやすい方法をいまも少しずつ探っている。
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