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お米太郎
2022年5月23日 20:43
「君は何をしとるんだ…」僕を迎えにきたその人が、改札の向こう側からすでに、非難の言葉を口にしているのがわかる。ややくたびれているようにも見えるが、その人はやはり綺麗で、若い。呆けた僕をまっすぐ睨みつけながら、人のいない改札を、ヒールを鳴らして歩いてくる。彼女はいつでもヒールを履いているんだった。懐かしい音を聞き、ほっとするのがわかる。「すみません、先生」僕が言うと「ン、とりあえず…」と一