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飲食店における「居心地」の正体。
心地いい場所。
飲食店に行って、
「お好きな席どうぞ」
と言われると、
瞬間の判断で座る場所を選ばねばならない。
カウンター?窓側?テーブル?
あまり迷ってしどろもどろしてしまうのもカッコ悪い。
端っこ好きの私は、
基本的には1番隅を選びがち。
それで大失敗をすることは少ないが、
厨房が遠くて少し物足りなさを感じるときもしばしば。
(料理の音や香りが遠かったり、作っている工程が見えないため)
とはいえ
カウンターではどうだろう。
場合によってカウンターは
料理が出来上がる過程やシェフの美しい所作を見放題の特等席にもなる。
シェフとお話しできるなら大当たり大成功だ。
しかし、だ。
ぼーっと考えごとをしたい時や、
ゆっくり読書やノート時間を楽しみたいときにはどうもお店の方や他のお客さんの視線が気になってしまう。
(シェフやお店を悪くいうつもりは、かけらもない)
私の場合、今いるお店のことをノートに記録をしながら過ごすことも多いから、
書いている内容を見られてしまうのもいただけない。
″心地いい″ とは、
″程よい距離感″である。
お客さんが私1人だけなのもソワソワするが、かと言って
隣のお客さんとの距離が近すぎても落ち着かない。
ライブ感と落ち着きは相反する。
誰かと行く時にはあまり気にならないが、
1人で訪れた時の席は、より居心地の良し悪しを左右する。
個人店が好きなくせして、
(スターバックスやタリーズコーヒーなど)他にもお客さんがたくさんいて、自分だけに多くの注目を浴びないお店の雰囲気は肩に力が入らなくていい。
つまり、目的によるのだと思う。
お店の人に会いに行く時はキッチン前のカウンター、ゆっくり時間を過ごしたい時にはテーブルや窓や壁向きのカウンターが現状のベストなのかもしれない。
居心地というのは、
料理の味や美味しさとはまた違うのが興味深いところ。
自分の身の丈に合っていて、
気がつくとあっという間に時間が過ぎてしまうような、そんな飲食店にはなかなか出会えない。
だからこそ、探し求めるのに終わりはないし、見つけた時の喜びはひとしお。
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目的は旅先でのモーニング。
店員さんの視線がちょうどコーヒーマシンで隠れていたのが良かった。ちなみに1人席の1番端っこ。
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イタリアンの川越のベルノット。
シェフとお話ししながら、目の前で料理が作り出されるライブ感が素晴らしかった。