キノコの季節と菌根菌
森林総合研究所できのこや森林微生物の研究をしている小長谷啓介研究員に
「おいしそうな森の環境研究所」のアドバイザーとして参画いただいております。
秋の山の恵みといえばキノコの季節。
枯れた樹木に生える(寄生)する木材腐朽菌キノコの代表として「しいたけ」など有名ですが
「マツタケ」や「トリュフ」「本シメジ」などは、生きている樹木の根っこに寄生する「菌根菌」が作用していて、樹木が光合成で作った栄養を菌根菌が吸い上げる代わりに、菌根菌が土壌中から吸収した養分を樹木に送るというギブアンドテイクの共生関係で成り立つ特殊なキノコになるそうです。
そのため、シイタケのように樹木の幹に生えるのではなく樹木が伸びる根っこ周辺から生えるそうです。
マツタケはその名の通り、アカマツに生えるキノコですが
痩せた土地に生える特徴があるので、人が山に入って手入れしていた昔の里山ではよく発生したそうです。
人が入らずに逆に落ち葉などが積もって肥えた土地になってしまうと他の土壌菌や微生物も増えるので(農業や畑ではむしろ栄養入れたいので全然有りなんですが・・・)、マツタケにとっては収穫量が減るといった流れが・・・。
現在、リアルおいしそうな森作りをゆっくりですが着々と準備中でして
知識だけでなく実験・研究も兼ねたテーマ性の高いプロジェクトを目指しているので、様々な知見を持った研究者や教員など専門家と連携していけたらと考えております。
※最近、学生の方の問い合わせが多いのですが現在、ボランティアなどは募集しておりません。(イベント等を開催する段階になったらお手伝い要員を募集することもあるかもしれませんが現段階では何ともいえません)
また農業(自然農や有機栽培)や森林研究、微生物などの専門家(教員・研究者)に絞って進めておりますので、これらの専攻ではない学生や一般の方の参画は現段階では難しいかと思いますのでご了承ください。