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《キンカノート》 文鳥のヒナをください。①

次に、小鳥のブリーダーさんを調べてみた。

が。
車のない私にはちょっと不便な場所だったり
不安なクチコミが書いてあったりでなかなか難しい・・・。

残るは大型ペットショップ!
家から電車とバスを乗り継いで50分ほどかかるがひとまず行ってみよう、と時間のある日に行ってみた。

おー♡ いるいる!さすがは大型ペットショップ!たくさんの小鳥たちが鳴いている。

マンションで飼いやすい鳥ランキングに入っていたジュウシマツのペアもいて、確かに声も体も小さくて可愛い。

だけど・・・なんだかピンと来ないなぁ・・・と思っていると

ちょうどスタッフのお姉さんがトレーのような物を持って出てきてセキセイインコのヒナたちにさしをする時間だった。

スプーンに土色をした離乳食のようなドロドロしたのを乗せるとヒナたちが一斉にピーピー言いながら口を開けて走ってくる。
交代でスプーンからガブガブと餌をもらい、
胸のあたりはこぼしたエサでカピカピになっていく。

か、か、かわいい・・・♡

あまりの可愛さにお姉さんの横で両手をグーにしたまま立ち尽くす私は、平日のペットショップではなかなか気持ち悪い存在だったと思うが、お姉さんは慣れた手つきでヒナたちにエサを与えながら私にもとても感じ良く小鳥の扱い方を教えてくれた。

餌やりが終わったのを見計らって
「実は文鳥のヒナが見たくて来たんです。」
と言うと、

まぁ、なんということでしょう

「あーーーー・・・。いま文鳥のヒナはいてないですねぇ・・」
と、まさかの返事が。

「え?・・・時期じゃないとかそういうことですか??」と聞くと

「いえいえ、普段はいるんですよ。文鳥さんは定番ですし。たまたま居てないだけでまたすぐ入って来ますよ。」
とのことだった。

なんてこった。
そんなことってあんのね・・・。

「じゃあ、また来てみます。」
とお姉さんにお礼を言ってまた小鳥をでていると

あ。

錦華鳥って書いてある!
この子たちがキンカチョウなのかー。

十姉妹ジュウシマツくらいの大きさで茶色とグレーの間のような色をしたニ羽が
止まり木の上で仲良くくっついてしゃがんでいる。どうやらオスとメスのペアらしい。

「初めまして。可愛いねー」と声をかけると、
おとなしいニ羽はくっついたままトコトコトコ・・・と止まり木の端っこまで横歩きで逃げていき、まるで居ないフリでもするかのようにじっと固まっていた。


ふふふ。かわいいなぁ。

これが、キンカチョウとの出逢いだった。

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