根絶に成功「そもそも論」
今日は「ついにマングース根絶」というお話をしたいと思います。
3日の日にというか、今日発表があったそうなんですけど、
奄美大島でマングースの根絶が宣言されました。
日本には毒蛇のハブとかネズミの駆除を目的で奄美大島にフイリマングースっていうのが導入されたのが1979年。
この時にフイリマングースが30匹ぐらい持ち込まれた。
で、
このフイリマングースが2000年の頃にはもう島内にいっぱいになって、なんか1万匹ぐらいになるまで増えちゃったみたいですね。
本来の目的であったハブとかネズミとかを駆除するしてくれるんじゃなくて、フイリマングースはアマミノクロウサギを襲って数が減っちゃったりした。
そもそも、
ハブは夜行性で夜に活動していて、マングースは昼に活動するので、すれ違ったりして。
もうなんか、笑えないブラックジョークみたいなことが起こっていた。
で、
2000年の頃から、マングースの捕獲に一生懸命取り組んで、今では3万匹ぐらい捕獲され、結局は殺処分されたんじゃないですかね。
なので今の今まで捕獲することになっていた。
その捕獲っていうのももちろんタダではなくて、
環境省が言うには2000年の頃から2024年の今までに対策事業費は、36億円ぐらいかかってたみたいなんです。
壮大な無駄でしたよね。
そもそも、
人がマングースを持ち込んでこなかったら、こういう事態は起こらなかったし、対策で無駄な費用を払うこともなかった。
アマミノクロウサギもマングースが狙うだけじゃなくて、もともといた在来種のハブだって、アマミノクロウサギを狙って食べちゃったりするので、
アマミノクロウサギからすると天敵が増えちゃったよねっていうだけ。
自然は人間の思い通りにならないというのもありますし、
人間が自然にやたらと手を出すと、あまり良くない方向に行ってしまったりする。
当時の人たちからすると、人間の思い通りにやってくれると思っていた。
そんなわけがないw
人間が手を出した例で言うと例えば、ブラックバスの数が増えちゃった池があって、その池からブラックバスを全部駆除した。
そしたら、今度はアメリカザリガニが増えすぎちゃって、全部のアメリカザリガニを駆除した。
そしたら今度はカエルだったかな(?)が増えてしまったみたいなんです。
こんな風に生物の偏りが起きてしまった。
不思議なことに、すごく数が増えていくと、数が安定するみたいなんです。
その池がブラックバス1種類になったりはしない。
何か自然の不思議な力があって、最初は数が上下するそうなんですが、そのうちにナゼか数が安定するみたいなんです。
その安定したところに、人間が手を加える、たとえばブラックバスを全部取っちゃうとか、そういうことをしてしまうと、また生態系が崩れてしまうみたいなんです。
とにかく、
人間が自然に手を出してあんまりいい例がなかったりする。
一応、今回は捕獲に成功した事って、世界的に見ても誇れる成功の事例だったりします。
それはすごく素晴らしいと思うんですけど、
そもそもマングースを持ってこなければよかったよね。
っていう話でもある。
ほんと笑えないブラックジョークみたいな今日のお話でした。
それではまた!
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