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【雑記】推しごとの限界値を迎えてる気がする話

2017年から約7年。ある舞台俳優さんを追いかけている。

めっちゃカッコよくて可愛くて才能に溢れていて、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで舞台界隈で輝いている。


舞台俳優界隈というのは、ハマったら同じ演目の舞台に何回も通うのは当たり前で、「全通」(公演期間中、全ての公演に通うこと。とてつもない資金とチケット収集能力が必要になる)なんて、まさにオタクの鑑的な感じだ。


昔は、全通を目指して足繁く通っていた。仕事の後に電車に飛び乗って劇場に向かうのが楽しかった。


それともう一つ。他に同じ俳優を推している人よりいっぱい通いたい、みたいな気持ちもなかったといえば嘘になる。

ファンになった時、私はすでに既婚、さらに推しとは年がかけ離れているということもあって、好き!とか、私を見て!みたいな恋愛的な気持ちは皆無と言って良いほど無い。

でも、「太いパトロン」みたいな存在には憧れていた。しかも主張をしないタイプの。なんとなく、「いつ来てもあの人いるよね...?!」みたいな、存在がかっこいいと思っている。目立つ格好とかをしていなくても、いつもいるよね...?!って人は結構見かける。そういう「静かに、強い」みたいな人に憧れはあった。


ただ、舞台はやっぱりお金がめちゃめちゃ飛ぶ。当初推しが出てた舞台は八千円もしないチケットが多かったが、段々と出る舞台の格も上がってきて、1公演一万円は当たり前に飛んでいくようになった。


それでも、とにかくいっぱい見たい!最低何回公演に通わないとファンを名乗れない!みたいに思っていた。


転換期

妊娠が大きな転機だった。

妊娠したことで、これからのお金の使い方も考えないといけないし、コロナ禍だったので人が集まる劇場に行くことも憚られた。

もう今までのようなファン活動ができなくなるのは悲しかったけど、長いこと続けていた不妊治療が終わり、出産に向けての準備に忙しくて「推し」への熱意は自然と薄れていった。


そして娘が生まれて、育児をしている今。

推しの舞台には通っている。でも、1つの公演につき1回だけ。お金もそうだけど、単純に自分のために使える時間がなくなってしまった。

たまに土日は夫に子供を見てもらって、友人と舞台を細々と楽しんでいる。


あの頃は、「お金も時間も使えない、細いファンになるのは嫌だ」と漠然と思っていた。ただ、今は本心から「細々と楽しめば良いか」という気持ちになっている。

蝋燭の火がゴウゴウ燃えていたのが、スーッと小さくなって、ゆらゆらと静かに揺れているようなイメージ(?)


歳をとって環境が変わると、興味関心の対象は移り行くのを今、ひしひしと感じている。しかも、新しいものに対する好奇心も年々減っていってるのを感じる。それが時々、とてつもなく寂しい。

取り止めのない文章になってしまったけど、そんな感じで細々と推し活をしている私が、今日発表された新しい推しの舞台情報を見て目ん玉が飛び出たことを伝えたかった。

1公演のチケット代。見たことにない数値で思わず声が出た。

この金額を見て、私は今、改めて推し活について試されている気がしたのだった...。

どうするかなーーー!

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