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"ベンチャービルダーの役割とは" OICX nights #5 開催レポート

大学発学生ベンチャーで100億の時価総額を生み出した伝説のスタートアップ拠点OICXとそのOB達は、次なるステージ「東海発グローバルベンチャー」へ挑戦を続けています。これを応援するために、世界を舞台に活躍する著名な起業家・投資家・経営者・科学者をお招きして、OICXメンバーと交流を行う、OICX nights を開催しています。

3月29日に開催された第5回では、日本初「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化、さらに世界各地のディープテックを発掘するベンチャービルダーとして活躍中の株式会社リバネス (Leave a Nest Co.,Ltd.)代表取締役グループCEO 丸 幸弘さんにご登壇いただきました。

気さくな話し方で開始早々、会場が笑いに包まれます。そして、丸さんの事業紹介からセッションが始まりました。

株式会社リバネス 代表取締役グループCEO 丸幸弘 氏

"Leave a Nest" これは社名の由来なんです。大学生・大学院生15名が地球の科学技術の発展と地球貢献を実現するために何が必要か、大学の知をどうやって世の中に出すかということを考え続けてはや20年。グループ会社で30社、僕自身が0から作った会社が70社あります。0からスクラッチでチームを作って、自分が創業者として立ち上げて、3年ぐらいで抜けて自分で自走させる。その後、キャピタリスト、証券会社、大企業に繋いだり、引き継いだりして、チームごと"Leave a Nest"させていく。

ミドリムシで有名なユーグレナも丸さんが立ち上げに関わりました。その後、ディープテック特化型のVCであるリアルテックファンドを立ち上げ、積極的に投資を行なっています。

そして、今回のOICXnightsでは丸さん以外にも、リアルテックファンドの熊本さん、リバネスの投資先企業であるFiberCraze株式会社の長曽我部さんにご登壇いただきました。

リアルテックホールディングス株式会社 RTHDシンガポール取締役 熊本大樹 氏

東南アジアを走りながら発掘してきたユニークなディープテックベンチャーを、日本と接続して支援する取り組みにチャレンジしています。「東南アジアに技術系ベンチャーはいるのか?」とよく聞かれますが、大事なのは東南アジアにどのような「課題」があるのか、という点です。技術は日本や他の国との連携によって強化し、東南アジアならではの課題を解決するベンチャーとの議論を深め、出資・支援しています。

東南アジアという市場の魅力について、現地に詳しいキャピタリストの目線から語っていただきました。また、自身の熱い想いについても言及されました。

僕が中学3年生の時に、弟が脳下垂体機能低下症という病にかかって、2日に1回ぐらい注射でホルモンを打たなければならない状況です。彼の状況を見るとディープテックやものづくりの力が必要不可欠だと感じています。そして、同じく苦しい生活環境にいる人は東南アジアにたくさんいる。だからこそ、僕自身は医療・ヘルスケア、介護福祉領域の支援に燃えています。


FiberCraze株式会社 代表取締役社長 長曽我部竣也 氏

私は去年まで大学院で繊維の研究に携わっていました。研究を進める中で、この素材に深く魅了され、同時に、関心を抱いていた世界の感染症という課題をこの技術で解決できるのではないかという考えるようになりました。様々なイベントに参加する中で、リバネスと出会い、起業を決意しました。起業を決意した理由は、大学で培ってきた技術がなかなか世に出ていない現状に課題を感じ、研究してきた技術を事業化することで世界の課題を解決し、社会を変えていくことに人生を賭けたいと思ったからです。

岐阜から世界を変えるディープテックベンチャーとして"Leave a Nest" していくのか、今後の活躍に注目したいと思います。

Q&Aセッションでは、クローズドな空間ならではの本音の話を聞くことができ、大いに盛り上がりました。

丸さん、熊本さん、長曽我部さん、ご登壇いただきありがとうございました!


4月26日(金)開催!第6回OICX nightsもお見逃しなく!

4月26日(金)夜に開催される第6回目のイベントでは、弦本ビル株式会社代表取締役の弦本卓也氏をゲストにお招きいたします。

ご興味ある方はぜひお申し込みください!
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