#6 音声配信の裏技: 音声を文字にして何十倍もの価値を引き出す
※ 以下、音声配信のトランスクリプト(文字起こしコンテンツ)です。
こんにちは。とにかく明るいしくじり先生やまけんの【人生後半戦のハーフタイム】にようこそ。今回は音声と書いた文字の両党使いになると、音声配信の価値が何10倍にもなるというお話です。
音声配信は「聞き流し」てしまい、「気づき」が後から使えない
私はよく家内から「それって言ったよね」とか、「あなたは人の話を聞かない」と叱られます。実際に仕事のことで手一杯で上の空という状態で聞き流しているのが、その理由のようです。
アマゾンで人気の書籍に「話を聞かない男、地図が読めない女」というのがあります。この本では、男の脳と女の脳が全く違うものであって、どうもホルモンなどの仕組みが違うということで、この違いが出てくるのだと説明しています。
今回は、まず最初に「書いた文字を読む」と「音声配信を聴く」のとは、全く違うものなのだというところから始めていきます。音声配信の特徴としては、ほかのことをしながら聞くことができるコンテンツを「ながら消費」をできるという特徴があるとよくいわれます。
例えば、料理をしながら、通勤、運転、タクシーなどの移動手段で、隙間時間を利用しながら消費できるのでとても便利で人気があるというふうにも言われます。
でも問題は、この「ながら」が「聞きながす」ということになってしまうという点です。せっかく音声配信の中にいくつかの気づきがあったとしてもそのまま忘れてしまう。何も残らないということになりかねないのです。
少なくとも5分10分といった、1定時間はなにか面白いポイントが出てくるのを待たなければなりません。これが音声配信の特徴でもあって、楽しみ方でもあるともいえるのですが、同時にある意味、「情報を素早く知りたい、それを使いたい」という場合には、足かせにもなりかねません。
配信側のパーソナリティとしては、例えば私ですが、リスナーが話の途中で離れてしまわないようにと工夫をしていきます。そこで話のペースや話題の面白さ、進め方、声のトーンなどで工夫して次々とお話を展開していきます。
そうすると聴く側は面白いのだけれども、記憶には残らない、知識を使えないというジレンマに陥ってしまいます。
そこで、例えばYouTubeの動画などでも時々、詳細欄に動画内のトピックを目次のように表示しておき、その右側に何分何秒というふうにする人もいます。これは、紙の本であれば、ページ数に相当する場所を特定しておくという方法です。これを音声配信の詳細ページやnoteやブログで紹介する時の投稿に入れておくこともできます。
でも、いずれにしても毎日配信する側としては「めんどくさい」というのが正直なところです。
そして音声配信を聴く側、リスナー側もながら聞きをして「へー」とか「この人の話は面白いから好き」くらいで終わってしまって、何も残りません。
もちろん、もう一度聞くのも面倒臭いですし、例えば15秒戻るとか2倍速で聞き直して、その場所をもう一度ゆっくりと聞くとか、なかなかそんなことはできないというのが現状ではないでしょうか。
「書く・読む」と「話す・聞く」の両刀使いになるという提案
そこで「書く・読む」と「話す・聞く」の両刀使いになる、という提案です。これは「音声と文字を同時に使いこなしていく」ということでもあります。もちろん話す内容を書いてから朗読する、ということではありません。
ここで面白いのは最近AIとか技術の進歩がものすごいことになっているということです。以前は人間が長い時間をかけて必死に労力をかけていたことが、スマホやパソコンであっという間にできてしまうということが、どんどんと起こっています。
今回のケースであれば、「テープ起こし」「文字起こし」という仕事をしていた人たちのことですが、彼らは本当に大変な時期を迎えたということになります。まだ完全では無いので、後から修正してあげるのは必要ですが、でも、ちゃんと実用レベルまでしっかりときていて、十分以上に使えるということになっています。(実際に、この文章は下のサービスで数分で文字起こししました。しかも無料で!)
これは配信する側にも聴く側にもメリットがあります。
考えられるメリットとは次のとおりです。
1. 配信する側のメリット
まず第1番目として、全文や1部の内容をノートやブログの記事として、アップすることができるという点があります。
これまでは短い紹介文とリンクを貼って、音声配信ページやアプリへ誘導する、集客をするというような流れを作ることができます。しかし、このデメリットとしては、コンテンツを記事で読めない、という点です。
また、noteやブログ記事では異質なコンテンツとなってしまいます。文字のブログ記事の中に音声が出てくるのにはなじまないという感じですね。
また、音声配信をテキストに落とし込んで記事にすることで、SEO上のメリットもあります。サイトに検索エンジンからのトラフィックを集めることができるということです。これは、SEO上、大変、大きなメリットとなります。特に人気のキーワードで検索してヒットした場合は、検索の上位に表示されて多くのトラフィックを集めることができるようになります。
実は、Googleは動画や配信コンテンツを自分自身で文字起こししてデータ化していると言われています。しかし、自分自身のコンテンツを自由に自分のサイトに表示して検索結果に表示させるというメリットは、大きいといえます。これをするとしないでは、時間が経過すればするほど、コンテンツが増えれば増えるほど、大きな差となっていくことになります。
2番目に、文字にすることで、自分自身のサイトにもう1つ別のコンテンツを追加することができます。3番目に後からPDFなどにまとめて、別のコンテンツとして使えるというポイントです。これは「リパーパス」とも呼ばれますが、他の商品、後からの商品のフロントエンドとして無料コンテンツとしてメール登録をしてもらったり、あるいはボーナス特典として提供したりというような形も使うことができます。
2. 聴く側のメリット
そして音声配信を聴く側です。
第1に、一覧性でコンテンツの利便性が向上するという点です。ざっと見渡して読み飛ばしができるというポイントが大きいです。重要な箇所を読みたい箇所だけを拾い読みできるということです。
2番目にキーワード検索ができる。これは配信する側と同じですね。3番目に過去の配信を一覧表示したり、ワンクリックで表示して欲しい情報をすぐに見つけられるようになるということ。
これまで、過去の音声配信の一覧表示というのができたのですが、タイトル表示だけがずらっと並んでいて、その内容はクリックして中に入って、時間をかけてお話を追っていかないと何が本当にコンテンツなのかというのが、なかなか見分けることができませんでした。これが検索によって簡単に、より詳しく知ることができるようになる。一覧表示が非常に便利に使えるということです。
こういったことによって話す側にも聴く側にも、ひとつの追加配信コンテンツからより多くの価値を引き出すことができるようになります。これは非常に、大きなメリットです。
これまでは、「文字起こし」と呼ばれる音声を文字に変換するための労力とコストがこれを妨げていたということですね。
しかし、これは技術の進歩によって、今は簡単にできるようになってきました。英語圏で先行しましたが、日本語の文字起こしもかなり今は使いやすく、価格も安くなってきています。
無料・安価で使える文字起こしサービス
そのサービスを紹介したいと思います。まずは無料から。
#1 Microsoftのワードにあるトランスクリプトという機能
一つ目は、マイクロソフトのWordにあるトランスクリプトという機能です。皆さんがお使いのWordには、文字起こしの機能が付いているんですね。しかも無料です。
これはMicrosoft365(office365)でブラウザからWordを開いて使えます。最近気づいたのですが、マイクロソフトの技術の進歩がすごいことになっています。特にAIを使った機能強化が素晴らしいですね。
このサービスは1ヶ月に300分(5時間)まで追加料金なしで無料で使うことができます。使う方法は、音声ファイルをアップするだけです。10分程度の音声であれば、数分のうちに高精度の文字起こしをしてくれます。
欠点としては、上限の300分を超えると翌月まで使えないということです。これが多いか少ないかというと、例えば一日10分の配信であれば、ちょうど30日分無料の容量としては、ちょうど良いと言えなくないでしょうか。
#2 Sonixという文字起こし専用サービス
2つ目はソニックスというサービス。英語圏のサービスですが、簡単に使えます。これは日本語を含む40カ国以上の言語を高精度に文字起こしします。
特徴としては、音声のタイムラインと文字の編集が同時並行で行われたり、自分自身の辞書を作ってカスタマイズしたりもできます。例えば、30分の音声ファイルを3、4分で文字起こししてくれます。
これはプロ仕様といった感じですね。有料のサービスですが、最初の30分はお試し無料です。それを超えると、1時間10ドル、または月額22ドルでサブスクライブすれば1時間5ドルで使えます。(毎月5時間以上使うのであれば、月額課金の方がお安いですね。)
これが高いか安いかという議論がありますが、1時間10ドルであれば1日10分の配信ということで計算すると、現在の為替レートで200円弱となります。コーヒー一杯分よりも安いコストと言えます。これまでの外部の専用サービスや自分で文字起こしする労力と比較すれば、格段に効率的だと言えます。
音声を文字として読むことのメリット
音声には音声のメリットがあります。しかし、音声のインプットをしても記憶したり、そこから思考を展開するには必ず言語文字を使うことになります。文字を読むという視覚と思考が同時並行して効率化されてコンテンツを圧縮し、要約して、より高いレベルの発見やイノベーションへと展開して行くことができます。
ここ最近、オンラインのコンテンツ音声や動画が激増しています。例えば、YouTubeの学習コンテンツ、有料のオンラインコースなど、音声がどんどんと私たちの学習や学びの中に入ってきています。
しかし、そのコンテンツを視覚化、文字化して、それを知識化して思考を展開していくには、必ずどこかの段階で文字に変換するステップが鍵となってきます。
こういった知識やアウトプットについては、この後からは「セカンドブレイン」という知識の管理、処理、アウトプットのフレームワークで扱うことになります。今後のクリエーターが成長して差別化し、価値を創造していくには非常に重要なポイントと言えます。
いかがでしょうか?気づきや思うところがあれば嬉しいです。
このようなお役立ちの情報も、今後は時々お話して行きたいと思います。もし質問やコメントがありましたら、ぜひレター欄コメント欄、あるいはTwitterから送っていただけたらと思います。
それでは、とにかく明るいしくじり先生やまけんがお届けした【人生後半戦のハーフタイム】でした。
次回の配信もお楽しみに。
お知らせ
この記事は音声配信プラットフォームのstand.fmで配信している第6回配信の音声コンテンツの内容を記事にしたものです。
やまけんの【人生後半戦のハーフタイム】は、パーソナリティ: 【とにかく明るいしくじり先生】 やまけん」が、脛(すね)に傷を負いながらも人生の後半戦にチャレンジします。
このハーフタイムでは、音声配信などを活用して、先端を走る先駆者たちを切込隊長として突撃インタビューしながら、その成功と失敗の裏側から見えてきた気づきや秘話を持ち帰りリスナーに公開します。
この後から、どのような展開が始まるのか、その予告編としてその第一回目の放送を是非お聞きください。
この配信にもあるように、やまけんは人生の後半戦を戦う人たちを応援していきます。
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