ワーケーションと知のデジタル化(DX)そして知的資産について考える
ワーケーションと知のデジタル化(DX)そして知的資産について考える。ワーケーションとフリーランスな働き方とは何か。その限界とは。そこから知的生産性を上げながら、知的資産を持ってビジネスを構築していくアプローチについて、さまざまな視点から考えていきます。
今日は春分の日でお休みということで、朝からのんびりとしています。そんな中、少し考えることがありましたので、それを音声にまとめてみました。
ワーケーションとフリーランスな働き方
よくワーケーションという言葉を最近聞くようになりました。このワーケーション一体なんだろうと調べてみました。すると、日本テレワーク協会によると、ここはどうも政府の外郭団体のようなんですが、そこで言っている定義を見てみると「ワークとバケーションの造語」というふうに言われています。
つまり仕事をすることとバケーション組み合わせたものだと。そして、それは「休暇」という認識もあれば、「チーム力や創造力を高める働き方」であるとか。よくわかりませんが、休暇を楽しみつつ、仕事をすることとかといったことが挙げられています。
仕事と生活の両面に好影響をもたらすもの、ということで推進をしていこうと。こういうことを考えているようですね。
よく働き方改革とか言われます。ついこの前行った音声配信サミットで、スピーカーとしてお呼びをした働き方改革の専門家の新田龍さんによれば、「ブラック企業」とは正反対の言葉になります。
これは、いわゆる残業を出し惜しんだり、あるいはムリな残業させたりとか、無理な要求をするような企業で、セクハラとかパワハラとかあったりとか、ブラックな企業での働き方というところから逃れていくような状況も考えられます。
そうすると今、急激に増えているのがフリーランスということですね。会社というものに縛られずに、自分で自由に仕事を選んで、プロジェクトごとの委託ということで、仕事をこなしていこうというものです。
「月収100万円を達成した私が思う、フリーランスの限界」
ところでnoteに一つに笹本康貴(ささもとこうき)さんのおもしろい記事がありました。その記事の名前がタイトルが「月収100万円を達成した私が思う、フリーランスの限界」というものです。もう一年ぐらい前の記事ですが、そこで彼はこんなこと言っています。
フリーランスとして稼ぎたいのであれば、多くの時間を切り売りし、案件対応に追われるということが当たり前であって、同時に会社員時代に培った知識や現場経験が、大きく役に立つ。
いつも案件は10件以上。実際に彼も8件から10件くらい同時に請け負っていくということをしていたらしいですね。
彼の結論としては、「経済的自由を捨てるのであればフリーランスはおすすめ」です。つまり自分の働きたい時間、自分の働きたい量を自分でコントロールができます。上司がいるわけではないので、会社から押し付けられることはありません。好きなだけ自分でコントロールできます。
ただし、それでは、自分が自由になるだけの経済的な収入は得られない。つまり、もうめいいっぱい働くと言うのが前提です。フリーランスで月収100万を目指すのであれば、そこまでやらなければ無理だということを彼は言っています。
彼の結論としては、フリーランス的な働き方というものを志向しているので、いずれ経営者事業家としての道を歩むことにしたというのが彼の結論でした。
フリーランスとして働くことの可能性や限界点というのをフリーランスでバリバリ働いている人から言われているわけですね。
これやはり、自分の時間とスキルを売って報酬や評判と交換をするということになるわけですね。そこにはもちろん、自分が持っているスキル、知的な仕事をこなす能力というものは、そこまでに得られた知識や経験などを使って実際に仕事をこなしているわけです。
これは自分の時間とスキルを使って要求された仕事でこなして行く、結果を出すというその行動ですね。スキルと時間を交換をして行くということになります。
しかも、それを同時に8件、10件とこなしていかなければ、サラリーマンと同じだけの収入を得ることはできないというのが結論です。
知的資産を作り出すことの重要性
そういった意味では、この知的資産、その知識といった、あるいはスキルといったものを資産として売っていくことができるようにならないのか。つまり、自分の資産であるのは確かでしょうけれども、時間で切り売りをするのではなく、それを何らかの形で、例えばオンラインコースかもしれません。
しかし、コンサルであればいちいち、1つ1つのプロジェクトをフリーランスに多分近いでしょうから、自分の時間を使う、コンサルティングをするという意味では、あまり大きな変化はないかもしれません。
自分が持つ能力やスキルを知的な資産として、オンラインコースや何らかの形で自動的に販売して、お客お客さんが自動的にそれを学んでくれるような、そんな形にして行くというが、前回の音声配信の中でも、中村保晴さんがこの点を詳しくお話をされていました。
知的生産の技術が教えてくれること
すでに古典となった梅棹忠夫さんの「知的生産の技術」という本があります。これは、知的生産、生産性のバイブル的な本になっています。
この本では、いかにその当時、知識を紙のノートや京大式カードと呼ばれるB5のカードに書き出してまとめたり、あるいはキャビネットなどに紙の情報を整理していくというものでした。これ使って研究論文に使うという話がありました。
読む力: 最新スキル大全とクリエイティビティ
その現代版と言えるのが、最近出版された佐々木俊尚さんの「読む力: 最新スキル大全」です。この方も音声配信サミットにご参加いただきました。
正式なタイトルが長くて、「現代病 集中できないを知力に変える 読む力 最新スキル大全: 脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!」というものです。
これはデジタルとなった知識をいかに集め、整理をして、アウトプットまで結びつけて行くのかという点について詳しく解説しています。既に3月14日の時点で40,000部という部数を出しているということです。
「アプリの活用をハックと捉えるか、情報過多と捉えるかで人生は変わる」
佐々木さんは、本日3月21日の Voicyの音声配信で興味深いことを言っています。タイトルが「アプリの活用をハックと捉えるか、情報過多と捉えるかで人生は変わる」というものです。
そこで彼は、次のような説明をしています。近所のスーパーに行ったときの話ですが、スーパーのレジでお金を払うのに紙幣やコインを出して払っている。
一方で佐々木氏は、こういった人たちを横目で見ながら、自分はスマホのアプリでバーコードで商品をピッピッピッて読みながら、最後にPayPayやらクレジットカードやらでポンと決済をして、QRコードを見せて終わり。
機械の音声で「ありがとうございました」とコンピュータが挨拶をするところを抜けて出てくる。並ぶ必要も一切ないと。そんな便利なものができているのに、未だにポケットから財布からお金を取り出して払おうとしている人たちがいることが理解できない、と言うのです。
そういう人たちというのは、単にこの新しいデジタル化やスマホのアプリやといったものは情報過多、つまり厄介なものがどんどんと増えていって、自分が混乱させられるものが増えているだけとしか捉えていない。
一方でハック、つまり自分の生活をより便利にする効率化する、そして余った時間を自由に使えるというような発想とはかけ離れていて、そういった人たちにいくら便利だよとか説明しても、もう根本的に受け入れないと。それが、彼の友人との雑談でそういう結論に至ったというふうに言ってるんですね。
知のデジタル化が知の資産化を加速する
この辺のところ大変面白いなあと思って聞いてたんですけれども、知のデジタル化というふうに考えてみれば、そういった知識を資産として自分で自分の生活をより便利にする生産的にすると言うことです。
しかしそれ以上に、それ自体をそこから得た自分のナレッジ、自分のスキル、自分が人に教えられるようなものというものに展開していくことができるのかということです。
先ほどのお話もあったような、フリーランスが自分のスキルと時間をいくつものプロジェクトでこなしていくことによって、使うことによって対価を得ていく報酬を得ていくっていうことではない。
自分の知識、スキル、能力、人に教えられる何か知的な財産を作り出すことができれば、それを商品化して売り出していくという、そこまでの塊のプロセスが、今、求められている。
その中で重要なポイントは、自分のもっているスキルっていうもの情報、新しい情報、新しいスキルをどう売れる物に変えていくのか、そしてそれをどう売っていくのか。
この辺のところ。ますます私たちの仕事がデジタル化され、そして日々のルーティーンの仕事から解放されています。しかしそこには、何か新しい、全く新しいフリーランスであれ、副業であれ、あるいは次の展開を考えているのであれば、そこにあるべきステップ、あるべきものがない。
デジタル化で自分の知識を売れるものにして、そこから展開をして行く。これが今求められているんだというふうに強く分かりました。
「2022 音声配信サミット」を開催して得たもの
直近で、私は音声配信サミットというものをやりました。このプロジェクトでは通常であれば三か月かかるところ一か月半でやり遂げました。そしてその結果、2000人のメールアドレスを拡張することができました。
今、そこからそれをビジネスにして行くための展開に移っています。そういったノウハウ、そしてその中で、ご参加をいただいた方々の音声配信のインフルエンサーとすでになっている人たちは、人に教えることの何かを持っているということを気付かされています。
そういった人たちは、人に教えるほどの何かを持っていて、それを音声として発信していて、それをビジネスに繋げているんだということですね。
あるいはもっと若い人達。最近、フリーランスや、あるいは音声配信を始めたような人たちも、それを手に入れる途中にあるんだということが分かりました。
「知的生産の技術とセカンドブレイン: 日米比較から考えるデジタル化する知識生産の進化論」
このようにいかに自分の経験や知識、スキルを人に教えるだけのノウハウにまで高めていくのか。この辺について、特にその知識の整理。
知のレベルを高めて凝縮をして、それを整理をしてまとめ上げて、人に教えるところまでの持って行くためのプロセスというものについて、直近で、今朝方一つ記事を書いています。
ぜひ、そちらも一読していただけたらと思います。
「知的生産の技術とセカンドブレイン: 日米比較から考えるデジタル化する知識生産の進化論」
はい、ちょっと長くなりましたが、今日は「休日にコーヒー片手にワーケーションと知のデジタル化DX化について考える」というタイトルでお届けしました。
それは次回の配信もお楽しみに。
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