発掘された珠玉の名品少女たち― 夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより- を鑑賞
新潟市美術館で開催された「発掘された珠玉の名品少女たち― 夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより」の展示を見に行ってきました。
「概要」
忘れられていた超個性派画家たち、岡本神草・甲斐荘楠音・秦テルヲらの再評価を導いてきた京都・星野画廊は、今年創業50周年を迎えました。画家の有名・無名など問わず、画商の心を深く捉えてきた華麗・濃密な優品120点を一挙公開。多くはガラス越しでなく、じかにご覧いただきます。世の変転を乗り越え、いまも私たちを強い眼差しで見つめ返す「少女たち」を通じ、本当の絵を見る楽しみと喜びをご堪能ください。 -公式HPより引用-
◆コレクション展
制作された時代、作風、使用画材の違う様々な画家が描く少女や女性の絵を鑑賞できる展示となっていました。
特に印象に残ったのは、掛け軸の絵です。
着物を着た女性が描かれていたのですが、着物の模様がとても繊細なうえに形も正確です。
私個人的に絵を描くことがあるのですが、同じように書こうとするとどうやるかなと考えたとき、
デジタルなので、ソフトの機能を使って模様のブラシや素材を作り着物の部分に貼り付けるかもと考えました。
当時はデジタルなどないわけでして、着物の柄の型紙を仮に製作したとしてもその型紙を起こすにしても手書きが必要ですし、
これを手でひたすら描き続けたのだよなと思うと筆使いの繊細さや、描き込む集中力・同じ形の模様に描く正確さなど驚くばかりです。
また、数十年たっても色あせない鮮やかな色遣いにも圧倒されました。
ガラス越しではないので反射光や自分の姿が写り込まずに直に絵を見れたのも良かったです。