おくすりカレンダー
最近、不足分のお薬のお届けがある患者さんや、不足薬の訴えのある患者さんのご自宅にお伺いすることが少し増えていると感じています。
そして訪問するご自宅は築年数は古いもののどれも立派な家というのが最近の定番です。
在宅のはじまりの頃に、コンプライアンス不良の患者さんに、「今在庫がない薬があるのでご自宅にお届けでいいですか?」という流れの【在庫なし風お届け】をして自宅での服薬状況を確認しアドヒアランスを改善させるという学術大会での発表もありましたが、私の場合はこれとは異なりただ純粋にご自宅にお伺いするパターンです。
ご自宅にお伺いしてみると、訪問看護師さんが入っている場合にはしっかりと薬がお薬カレンダーに日付がマジックで記載されてセットされていることが多いですが、ホッチキスの嵐なのが少し気になります。
薬局でまとめてつくれば、「日付印字も可能・ホッチキスも分包品など一部の医薬品とのホチのみで対処できるという利点があるなー」と思いつつも自薬局の人員体制なども考え、そこからの一言が患者さんに伝えることができない現状はあります。
最近見ていいなと思ったのは、同じ「お薬カレンダー」を一か所に重ねて5枚かけていた方です。1週間1カレンダーで終わったら後ろにもっていくというものです。ある程度理解がある方であれば沢山カレンダーがあればこの対応が一番いいのかなと感じました(そしてしっかりとのめていました)。
お薬を管理するグッズとしてはどういったものがあるか?
お薬を管理するためのものと言えば、大きくわけて【箱型】と【カレンダー型】に分けられると思います。私が病院薬剤師をしていたころに持ってくる持参薬では箱型が多かったように思いますが、現在は圧倒的にカレンダー型を使用している方が多い気がします。
お薬カレンダーにも色々ありますが、オーソドックスなものは上のような1週間で朝昼夜寝る前がセットできるものになると思います。
私の薬局では、
① 72円くらいのもの(100均でも買えそうなもの)
② ASKULで買える1263円の1週間タイプ
③ ASKULで買える2444円の裏表2週間タイプ
④ ビニール製のお薬カレンダー1週間タイプ(1645円)
の4パターンを取り揃えています。
最初に患者さんもしくは患者さんの家族が購入するのは、72円のものが多いですが、少し時間がたつと②や④を追加購入していく印象はあります。やはり72円のものは入れる部分も狭く入れにくく、すぐやぶれるため沢山お薬を服用されている方には適さない形になっていると思います。
まだまだお薬カレンダーに高いお金を払うということへの価値観が低い気がしますが、頻繁に購入が必要になるものでもないので、使いやすくて良いものを是非購入してもらいたいと心の中では思っています。
他にも、外出することが多い方などには、下の写真のような箱タイプのものもすすめたりします。
これは一包化の錠剤やカプセルの数が多い場合でも比較的入れる部分が大きいため入りますし、朝仕事に行くときに1本持っていくと昼夜の分も忘れずに服用することができます。おススメです。
こういったものでもお薬の管理が難しくなってくるととうとう機械の出番となってくるわけですが、いま在宅訪問させていただいているお宅では、【eお薬さん】という服薬支援ロボットを介護事業所からレンタルして使用しています。購入すると10万円以上するものですので、レンタルはいいですね。
(画像:eお薬さん やさしい手 楽天市場店より)
服用時間をセットしておくと、時間になると大きな音で知らせてくれて気づかなかった場合にも再度お知らせしてくれます。鍵がかかっているので、鍵を持っている人しか中のケースは取り出せなくなっています。
1週間ごとにセットしにいく必要はありますが、ヘルパーさんと連携してコンプライアンスの維持が可能となっています。
このようにいろいろな服薬支援グッズが増えていきますが、なかなか100%の服用を達成することは難しいです。これからも、様々なご自宅の服薬管理方法をみせて頂いたり、いろんな患者さんの話を聞かせて頂いてよりよい方法を模索していきたいと思います。
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