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私○○の薬飲んでるんですけど、このサプリメント飲んでて大丈夫ですか?
これ時々ですが聞かれることがあります。
中には聞かないと言わない人が居たり、
聞いても自分がサプリメントを飲んでいると
自覚していない人がいたり、
ほんとに色んな人が居ます。
「薬じゃなくてサプリメントなんだから、
飲んでても平気よね」
こんな風に思っている人も少なくないはずです。
✓ サプリメントでも薬との飲み合わせが悪いものはあります!
薬との飲み合わせが悪いのはどんなサプリメントか?
薬とサプリメントの飲み合わせを
確認するときには何を使うのか?
わたしは主に
この2つの資料を使って調べています。
これ、価格が高すぎますが、
本当に色んな情報が載っています。
もう一つはこのサイト
「健康食品」の安全性・有効性情報
無料の情報とは思えないほど
たくさんの情報が掲載されています。
最近、患者さんから質問があって
この2つの資料を使って調べたものを
下に書いてみました。
・「黒酢」
・「オタネニンジン根」
・「タヒボ」
・「GABA」
・「イチョウ葉」
調べた結果はこちらのようになっています。
【黒酢】・・・問題なし
「疲労に回復によい」「血圧を下げる」「血流を改善する」「脂質代謝を改善する」と言われていますが、有効性については信頼できるデータが十分ではないとされています。
医薬品との相互作用:文献としてはなし。
黒酢を食品として摂取する場合はおそらく安全と考えられる。
【タヒボ】パウダルコ・・・きわどい
「免疫機能を高める」「関節炎や痛みを和らげる」と言われていますが、信頼できる十分な情報が見当たらないとされています。
医薬品との相互作用:抗凝固薬、抗血小板薬や抗凝固作用のあるハーブやサプリメントとの併用により、出血のリスクが増大する可能性がある
【オタネニンジン】・・・薬によるが要注意
「疲労回復効果がある」「強心作用がある」などと言われ、認識能力の向上などに対して、一部に人での有効性が示唆されています。
医薬品との相互作用:アルコール、カフェイン、フロセミド、インスリン、抗凝固薬↑、糖尿病薬、CYP2D6で代謝されやすい医薬品↑(CYP2D6阻害)、免疫抑制薬、抗うつ薬↑(過度の興奮)、興奮剤、CYP3A代謝亢進したとの報告もある
・P-糖タンパク基質には影響なかったという報告は多い
・CYPの代謝酵素への影響は、2D6阻害にはじまり、3A代謝、CYP1A2、2C9阻害などもあげられてはいる
・血圧上昇といった代表的な症状もある。
【GABA】・・・不明
有効性・安全性・相互作用ともにデータ不十分で詳細は不明。
【イチョウ葉】・・・薬にもよるが要注意
認知症予防にのまれることが多いサプリメントで、血液の凝固を抑制する作用もあると言われており、血液凝固抑制薬やNSAIDSとの併用は注意が必要とされています。
また、CYP1A2、2C19、2C9、3A4との酵素誘導、酵素阻害などの報告もあり、未だ不明点も多いが注意する必要があります。
ちょっと難しい話が続きましたが、
中まとめです。
どんなサプリメントが飲み合わせとして悪いのか?それは
✓サプリメントの働きと
薬の働きが重複している場合
✓肝臓で薬が代謝されるときの酵素が関係しているもの
✓実際に飲み合わせが悪い報告があるサプリメント
思いつくところだと
こういったところがあるでしょうか。
いずれにしても、一般的な可能性に関する情報は患者さんに提供することができますが、最終的な判断は医師に委ねられています。
様々な意見があると思いますが、病院を受診して薬を服用している場合には、薬の治療に専念するのが一番だと私は思います。
最近あったサプリメントの事例を1つだけ紹介します
血圧が高めで新たに病院を受診しはじめた方がいました。
来局されたときに処方箋の内容を確認したところ、更に血圧の薬が一つ追加されています。
会話する中で、「イチョウ葉エキスを物忘れ予防で最近飲み始めた」という話を聞き取ることができました。
元々服用していた血圧の薬とイチョウ葉の飲み合わせについて調べたところ、一緒に服用すると「血圧が高くなることがある」という記載がありました。
これはすぐにでもやめたほうがいいと思いましたが、本人の認知症予防へのこだわりが強く、代替のサプリメントを探しています。
✓ 代替のサプリメント候補としてはどんなものが?
・有効性レベル③
=効くと断言できないが、効能の可能性が科学的に示唆されている
イチョウ、ホスファチジルセリン
・科学的データが不十分
DHA、アスタキサンチン
・認知症専門医がススメる
フェルラ酸(フェルガード®)
・手軽に取れる
ラクトノナデカペプチド
薬との飲み合わせを考えると、ホスファチジルセリン、フェルラ酸、ラクトノナデカペプチドあたりがいいかなという結論となり、実際にすすめています。
価格としては、どれも2000円~3000円ほどと続けられなくはない価格帯となっています。
まとめ
✓ サプリメントでも
薬との飲み合わせが悪いものはあります!
✓ サプリメントを調べるには
本とネットの情報がある
✓ 飲み合わせが悪いサプリメントとは?
作用が重複している・肝臓での代謝酵素が関係・相互作用の報告がある
✓ どうしても飲みたいときは、
代替サプリを探すことも
✓ 最終的には医師の判断。
病気の治療に専念しましょう!
最後までお読み頂きありがとうございます。
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