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重いけれど、深い(となドル【隣の席の元アイドルは、俺のプロデュースがないと生きていけない】感想)
となドルが出版されるよ!と聞いた当初、アイドルもの、そしてクラスメイトに元アイドルがいるというシチュエーションという話から、W○Gの島○真夢ちゃんやプ○セカの桐○遥ちゃんをイメージしていた。
しかし…
全然違った。
そりゃそうだよ。共同戦線ラブコメ、しかもみんな超重いんだもの。
最初はそこまで「重い」とは思わなかった。ただみるふぃーに振り回されているだけのストーリーかと思っていたが…
途中、具体的には、みるふぃーのバックグラウンドが見えたところで思った。
重すぎる… すごく重い…
まるで自分に巨大な鉄球が落とされたような感覚。
自分の心にかかる重力が急激に増加したような感覚。
その衝撃で感情がぐちゃぐちゃになった。
混沌とした感情を言語という秩序だったものに変えるという作業は、僕にとっては無理ゲーすぎる。
三者三様の「特別」な人間。傍から見れば「特別」だが、その人にとっては、それがデフォルト(普通)。だからこそ、その人にとっての「特別」は、「普通」の人が持っているものなのだろう。
「特別」な存在と思われているが、自分を「普通」にとらえてくれる「特別」と一緒にいたい、委員長。
「普通」だけれども「特別」な存在になりたくて、アイドルになったフユねぇ。
アイドルという「特別」を辞めて「普通の女の子」を目指す、みるふぃー。
それぞれのバックグラウンドを知ると、それぞれの重さとか、それに執着したがる理由とかが理解できて、変な声が出そう。
蓮とミル。具体的な目標は違うが、共通点としては、「これまでの生き方から脱却して、『本物を探す』」ということ。
同じ共通点を持つ目標を持っているから「共同戦線」として成り立っているのだと、最後まで読んで改めて思った。
共同戦線を張るというのは「戦友」ということ。
「戦友は兄弟よりも絆が深い」と聞いたことがある。
過去の生き方から脱却するのは、簡単ではなと思う。過去の苦いものと向き合わざるを得ないし、甘えも許されないから、傷つくし、覚悟も必要になる。
だからこそ、「戦友」という強い絆で結ばれている存在がいるから、互いに苦しいときを助け合い支え合い、「己との闘い」という困難を乗り越えられるのかな~と思った。
アイドルは、物語
アイドルは華やかなだけでは成り立たない。メンバーたちの裏は、表に出せないほど過酷で重い部分はあるんだよねぇ…
このダークな側面が散りばめられているのがこの物語の魅力の一つだと思う。
最後にSSのプチ感想
両方ともオンラインでは売り切れてしまったのは地方民殺し残念だが、ファンとしては嬉しい限りです。
メロンブックス版
鬼ごっこ、無事に終えられたのか?と本誌読んでいるときに思ったけれど、案の定だし、あまりにもラッキーすぎる。まさかの黒だし
世間知らずと言っても、そこに気づかない2人も2人ですよ。うーん…。
てか委員長も純粋なところが良すぎるんじゃ……
ゲーマーズ版
うーん、重い!!!ww
微妙にすれ違っていると言えばそうなのかもしれないが、あまりにも鈍感よ。
フユねぇの夢が叶うときは来るのだろうか…。本編の内容とも相まって、重量マシマシである。
ところで、このドラマはどこで観られますか??
ちなみに、僕は委員長推しですね。
だけれど"幼馴染"という存在にはどうしても勝てないのです…
しかもヤンデレに片足突っこんでいるし…
ところで、自分の闇と照らし合わせた裏の感想というのも書いたので、覚悟があればどうぞ。