保母須弥也先生の『オーラル リハビリテーション』を読み進めながら咬合の勉強 その2
ナソロジーとは顎口腔系を機能的な一単位として研究、治療することを目的とした学問である。
1920年代に、アメリカのMcCollumとStallardによって創設された。ナソロジーの理論は、有歯顎を対象として考え出されものである。従来の下顎運動の研究は、下顎運動を精密に記録することなく行われていたため、それらのデータは漠然とした意味しかもたなかった。1921年、McCollumは、ターミナル・ヒンジ・アキシスの存在を実証し、下顎運動の測定に明確な原点が設定されることになった。1