『エブリ・ブリリアント・シング ~ありとあらゆるステキなこと〜』という最高の作品を観劇した
あらすじ
感想
私は人生で初めて演劇(学園祭以外の)ものを見に行きました😉印象的な部分が3つあります!!!!🌟
一つ目。演劇と言うと‘’俳優がセリフを話して物語を進めていく、そこには絶対的な台本がある。‘’私はそんな印象が今までありました。けれど、この劇は全く違います。お客さんが喋る。手紙の音読をする。それだけではない。なんと「お客さんが演者になる」んです💘💘💘主演俳優(佐藤隆太)さんがお客さんの席に行って「この役お願いできますか?」と言ってお客さんが了承したら、お客さんが舞台に上がって演劇が始まります。セリフを教えてくれる時もあるし、アドリブを求められる時がある。お客さんがアドリブを返す。お客さんも本当に、その役になります。なれます。これはとても面白かったです!!!
二つ目。それは佐藤隆太さんのめちゃくちゃ高いアドリブ力と人柄の良さです!!!!お客さんがどのようなセリフを発しても、佐藤さんは瞬発的にそのセリフに相応しい物を選び、完璧に演じる。これは演劇を殆ど知らない私でもすごいことなんだろうな、と想像できました💭また、佐藤さんはお客さんがセリフを発したり音読したり、役を終える時に毎回お礼の言葉を言ってくださってました!!!!場の雰囲気もすごく良かったです。さらに、佐藤さんが弾き語りするシーンがあるんですけれど、弾き語りはどうしても佐藤さんの背しか見えないお客さん達がいる。(仕方ない)んですけれどそれが良くない、とのことでピアノを回す役の人を連れてきてピアノと回りながら歌って弾いてくれました🧜🏻♀️このサービス精神も凄すぎました🫶🏻𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______
三つ目はストーリーの良さだ。ネタバレを少し含むかもしれないです💧主人公は母親がうつ状態になった時から母親を喜ばせるために「自分が肯定出来る物・事」を書くリストを作り始めました。彼は段々リスト作りに夢中になっていきます。リスト作りに夢中になっている主人公は本当に楽しそうで生き生きとしていました。しかし一方でリスト作りを辞めてしまった彼は………続きは劇場で🤫🤫🤫
また、この劇ではうつ病にかかる親を持つ子供の人生を描いています。それが本当にリアルでした。元々は明るい性格だったのに、どんどんシャイに、無口になっていく主人公。良いことも悪いことも全て色々ある主人公の人生でしたが、段々と母親が患っていたであろう精神疾患の症状が自分も出てきてしまいます。下の文章のようにうつ病の親を持つ子供の多くは自分もうつ病や不安障害になってしまうことを示していました。
さらに、自殺に関するメディアの報道方法についても批判していました。「自殺した人の詳細(理由・場所・方法など…)を報道してはいけないんだ、それはガイドラインに明記されているんだ、でも今のメディアは全く守られていない。」と。恥ずかしながら私はそのようなガイドラインの存在すらも知らなかったです。しかし、劇中ではこのような‘’やってはいけないこと‘’を全て読み上げてくれました。みんなにも知ってほしいので以下に引用しておきます!!
また、劇中には自殺を考えたことがある人向けのエールもありました。それは「自殺するな。」たったの5文字でした。しかし、力強いセリフでした。一つの演劇でここまで色々なことを教えてくれるものはあるのでしょうか。いや、私はそれを知らない。(反語)
この作品は目に見えるものだけではなく、目には見えない愛のことを伝える作品でもあります!!親が子供を愛し、子供が親を愛し、愛人を愛し、自分自身を愛す。その描写がとても素敵でした✨
行く機会があったら是非皆も見に行ってほしいです🥺パンフレットも無料で頂けます。
すごく楽しかったです🧜🏻♂️私に勧めてくれた人ありがとう。
参考文献
⚠自殺報道ガイドラインの所埋め込めなくてすみません🙇🏼♀️
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