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220 一月十八日、輪島でのボランティア二日目

 一日目は金沢駅からボラバスに乗るため早くホテルを出なければならず、七時間睡眠時間をとるために就寝は10時半。しかし二日目は泊った場所からたすけあいセンターのワイプラザまで30分で余裕があるため、起きたのは七時半。休日でも七時起きなのでこれでも遅い方です。
 前日の夜に買ったパンを食べて一旦テント室に行ってリュックに荷物を詰め、シュラフを畳むのに手間取ったけど何とか詰め終わって一階の談笑室に戻りました。そして時間になってボラバスに乗り、ワイプラザへ。
 私にとって二日目、航空高校組の割り振りはすぐに決まり、現場へ。今回も南志見(なじみ)地区でやっぱり豪雨対応の泥掻き。ただし私が現場でいの一番にやったのが土嚢袋のセッティングだったので、そのまま実際の泥掻きはしないことになりました。
 泥掻きは説明するまでもないけど、セッティングについては少し説明が必要かも知れません。バケツに土嚢袋を入れて袋の縁をバケツの縁に被せる絵を想像するかも知れません。だいたい合っていますが、二つ決定的な違いがあるのです。実はバケツと言いつつ底はなく、上にした狭い方の縁に土嚢袋の縁を被せるのです。そのため出すときは土嚢袋を持ち上げる必要はなく、穴あきバケツを上げて土嚢袋の紐を引っ張れば、軽トラの荷台まで持ち上げる必要がないのです。このやり方を初めて知った時、なるほどと感心した覚えがあります。
 ここもお昼で一旦ワイプラザに帰った後、改めて午後も作業しました。しかし早く終わったので一旦ワイプラザに帰りました。時間もあまりないから今日はここまでと思っていたら。
 その前に買い物の話しを。実は金沢に行く前に二日目終わったらどうするか未定だったのですが、やはり今回は余裕を一つのテーマにするため二日目の夜も航空高校に泊まって次の日の朝に帰ることにしました。ですから金沢のホテルも含めて三泊することになり、三泊目の下着と靴下を用意してなかったのです。それなら輪島にお金を落とす意味で買い物するのがいいだろうと。たすけあいセンターの人に聞いたらワイプラザにあるとのことで、昼を摂った後に確か初めて入ったのでした。
 店の人に訊いてランニングと下のパンツ、靴下を購入。それを風呂に入った後で身に付けたのでした。
 そして中途半端な時間だったし今日も一件だけと思ったら、近くなので短時間でもいいという場所があったのです。それはついさっき作業した場所のちょっと先、短時間なので今度はスコップで泥掻きをしたのでした。
 しかし、この日一件目は殆ど土嚢袋のセッティングだったのであまり合羽の被害がなかったのですが、二件目は短時間だったのに搔いた泥が飛び散ること夥しい。現場への送り迎えに乗せてもらうハイエースに乗る前、しっかり泥を落とさなければならないことになりました。
 実は用具の洗浄はワイプラザに帰ってからも続き、そのためバスの発車は遅れたはずです。記憶が曖昧だけど結局合羽はワイプラザに帰るハイエースに乗る前に脱いだか? そう言えば航空高校に入る時は黒いジャンパーと茶色のコーデロイのズボンだったような気がする。(大塩高志)

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