105『菜なれ花なれ』、第6話「※温泉でチアはいけません」、感想
冒頭で夏休みになったことが明かされる今回。恵深(めぐみ)ちゃんはベッドから出れるようになり、前回のカーニバル音頭の動画は3000回を越えたという。町内の人口を越えたはずだから、最初の再生回数としては悪くない数と思いました。そしてドラマとしては予定調和の福引券の当たり。
特等の「みなかみ温泉ファミリープラン」が当たったんだけど、PoMPoMsの六人全員が行けることになったのは、商店会の尽力があったと想像する。設定としてもあるのかは不明ですが、多分カーニバルでのPoMPoMsのダンスを商店会の人が好きになってくれて、スタウトレコードのY・Jが主導してくれて福引予算の超過分を新たに集めてくれたのではないかと。すると応援するために結成したPoMPoMs、応援される対象でもあると言う美しい関係になる。
しかし温泉宿に着いてすぐには温泉に浸からず、杏那さん主導で「応援探し」に出かける。もちろんPoMPoMsのユニフォーム姿で。前回、スタウトレコードの存続ですっかりなれなれの初回の元気娘に戻った杏那さん、このことを切っ掛けに応援されたい人を待つのではなく、こちらから応援したい人、応援が必要な人を探しに行こうと決めたかと。結局三件見つけたけど、旅行で見つけた一期一会の日常でありながら、PoMPoMsの活動の第二の原点となる重要なエピソードと思えました。
そして温泉ですが、湯あみ着を各自着ての入浴でした。あまり色っぽさはないですが、なれなれの方針の一端がわかりました。つまり応援と言うからには、出来るだけ多くの人に届けたいため、裸の付き合いという本来なら悪く無い思想も否定する必要があったと。色気は健康的なお色気、チアのユニフォーム姿に任せようと、アニメのスタッフは決断したのだと思う。
そして温泉から宿への帰り道、熊と思ったのは鷹の咲高校のチア部の二人。つまりかなたちゃんが見知ってる女の子たち。日帰り温泉のため、山向こうの合宿所から来たとのこと。だからPoMPoMsのみんなももう一回温泉に浸かる。そこでかなたちゃんのチア部復帰の問題が言及されるけど、すぐに先輩の華さんがジャンプ、「キックトリプルをどうやるか」訊いたため、問題は再送りされた形。ここでかなたちゃん、天才型なことが改めて示されました。
夜になり、宿で布団を敷いた後の会話劇。動画をアップした後、かなたちゃんの杏那さんへの感謝の言葉。今回も群像劇っぽいけど主人公してるところが散見され、やはりなれなれの中心はかなたちゃんと確認できました。そしてかなたちゃん、応援の募集を提案。かなたちゃんが言うことなので説得力があり、美しい終わり方と思えた満足の回でした。
ED後のCパートについては、観てのお楽しみと言うことで感想記事では言及しないことにします。