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【内省1位のひとりごと】どこもかしこも「人手不足」って言うとりますけど



 こんにちは!
 もはや名乗らなくてもいいんじゃないかと思うくらい定番の note 担当、井上です🙃


 できれば週に一回以上、note を更新したい根っこが真面目な井上なので、今週は何を書こうかしら?🤔と思案していたのですが、本日は久しぶりに、内省1位の私が最近考えていたことを書いちゃおうと思います(≧∀≦)


 

■人手不足の打開策、一周回ってるんじゃない?



 建設業や運送業など、人手不足が深刻な業界がたくさんありますが、業界で括らずとも、身近なところで「人手不足」を見聞きすることがあります。


 たとえば、「人手がなくて草刈りがなかなか進まない」とか。「伝統的なお祭りなのに過疎化で若い人がいなくて開催自体が危ぶまれる」とか。

最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない
唯一生き残るのは、変化できる者である

 これはダーウィンの言葉として有名ですが、現代人は生き残るために、あらゆる分野を発展させ、変化しようとしてきました。


 DX化、ICT化、AIの開発───など、人手不足を解消するためにものすごいスピードで発展している分野がある一方で、導入することが難しい分野があったり、「これ以上は人の手じゃないとできない」という限界に達している分野もあると思います。お金がある人や企業は、自動化できるものはどんどんしていると思います。しかしそうはいっても、さまざまな事情で対応しきれない人や企業がいることも確か。導入できない人たちとの間には格差が生まれているように思えます。


 そしておそらく、これらの変化に追従して普及するところには普及し、浸透している。でも、なぜか人手不足は解消しない


 これはどうしてなんだろうか?素人なりに考えたのですが、もう世間に出回っている「人手不足解消」の方法は、皆さん一通りやり尽くしたんじゃないか?ということ。


 DX化等により、楽になったことがたくさんあると思います。そして、やってみたからこそ、「どうしてもここから先は、人の力じゃないとダメだ!」ということもよりハッキリと分かってきた。だから結局、「人手が足らない」感が拭えないんじゃないか。


 建築を例に出しますが、手書きで図面を描いていた時代に比べたら、CADが進歩したおかげで図面の精度も描くスピードも格段にアップしました。でも、審査機関で図面をチェックするのは審査員、つまり人です。法令に則って何かを審査するような仕事を、なかなか機械に任せるのは難しい。


 このように、さまざまな分野、業界、会社レベルで、時間をかけお金をかけ、発展させ、もう既に「これ以上は人の手じゃないとできない」ところまで来ているんじゃないか。


 人手不足の打開策は、やり尽くして一周回ったんじゃないか。私個人はそう思ってしまいます。


■社会に紐づく専門性から一度離れてみる



 ところで、名刺はお持ちですか?


 自分の名前、会社の住所や電話番号の他に、役職や所有している資格などが記載されることがありますよね。私の場合は「二級建築士」などを記載していますが、これらはその人が持っている専門性を表すものの一つといえます。


 専門性を謳う上でのポジティブな側面を敢えて書くとしたら、相手から専門家としての信頼を持ってもらいやすい、という感じでしょうか。専門的なスキル、知識、実績がある人なんだ、と思ってもらえたほうが仕事には良い影響を与えます。というか、そのために記載しているようなものですよね。 


 専門性が高いことは素晴らしいことです。それは言い換えればご本人の努力の賜物ですから、遠慮なく前面に出していただきたい。でも現代では社会に紐づく専門性ばかりが「誰かの役に立てること」「自分の役割」みたいになっている気がして、それもなんだか違う気がします。
 自分にとって当たり前のことが誰かの役に立つということを見落としがちなんじゃないかと思うんです。


 私は車の運転ができますが、おばあちゃん(義祖母)は車を持っていません。車で1時間ちょっとのところに住んでいるのですが、高齢なので体力的に不安があります。加えて最近は暑すぎるので、近所のスーパーへの買い物は昼日中には行かず、閉店間際になってから出かけています。さらに買い物の回数も少なくて済むように、冷蔵庫の中身がなくなるギリギリまで買い物に行かないようにしているそうです。


 それを聞いて「お手伝いしますよ!」と連絡したら喜んでくれて、早速先週末、一緒に近所のスーパーをはしごして、結局おばあちゃんは段ボール3箱分の食材や調味料を購入していました(笑)。


 私は1時間くらいのドライブは好きなので、ただ、いつも通り車を運転して、スーパーでカートを押して、運んだだけなんです。でも、おばあちゃんにとっては必要なサポートだった。私もおばあちゃんが喜んでくれてとても嬉しかったです^^
 現実的にサポートできること、できないことがもちろんあると思いますが、このように専門性ばかりが誰かの役に立つわけではないのです。


 「人手がなくて草刈りがなかなか進まない」という近所のおじいちゃんがいたら、体力さえあったらお手伝いできそうですよね。「伝統的なお祭りなのに過疎化で若い人がいなくて開催自体が危ぶまれる」なら、その地域の出身の人じゃないと本当に参加しちゃダメなのか?ダメだとしたら、お祭りの準備など、地域外の人でも関わっていただけそうな領域があるかを考え直してみたら、「手伝ってー!」と堂々と募れるかもしれません。


 ちょっと話を聴くだけ、ちょっとパソコンの設定を教えてあげるだけ、ちょっと荷物を運ぶのを手伝うだけで、解決することってあります。


 「人手不足」とは広く言い換えればつまり、「誰かのお困りごとを解決する人が足らない」ってこと。社会でいわれている慢性的な人手不足の解消とまではいかなくても、「誰かのお困りごと」という目線で考えてみれば、意外と簡単に解決することもあると思うんです。


 DX化、ICT化も必要だけど、当たり前のようにできること、全然苦にならないこと、得意なこと、好きなことなど、専門的であろうとなかろうと、これらが、身近にいる誰かのためになる。


 いつの時代も、機械では代替できない何かがあります。自分が得意なことや好きなことを堂々と言える。そして、「あなたに手伝ってほしい」と言える風土がある。これ、手渡せるやさしさって感じがして、私はとても好きなんですけど。


 そんなふうに考えてみるのも、いいんじゃないかと思います^^


■「内省1位って何やねん」と思ったあなたはこちらもどうぞ( ・ิω・ิ)っ✨