白い靴ってアガる。まあ、他の靴でもアガるんだけど。
昨日は新しくできたショッピングモールに繰り出してみた。
到着までにちょっと時間がかかったけど、ちょっとした旅行気分でたまにはいいかなあと。
すごい人だった。
でもみんな楽しそうだった。
ランチを食べてうろうろしていると、イカした感じのショップを見つけたので、夏らしい白い靴と、何ていうんだろう、編んである生地と皮がミックスされてるコロンとした涼しげな色のバックを買った。
これでいつでも夏よ来いだ。
本当は映画も見たかったんだけれど、時間が合わない感じだったので断念。
帰ってからApple TVで配信されてるドラマ「ダーク・マター」を見た。
最近、みんな大好き「マルチバース」
マーベルの作品もいろんなヒーローを同時に出演させるためか、最近の作品はそれ系が多い気がする。
「ダーク・マター」
まだEP1とEP2しか見てないのだけれど「人生の選択」に触れるお話があって、誰しもそう思うことってあるんだろうなと思ってしまった。
あの時ああしていれば、あっちを選択していればみたいな事。
見ていない人もいるから詳しくは書けないけれど、その選択によって自分の人生が1つから2つに枝分かれして別の人生が生まれて、例えば右に行った自分はこうなって、左に行った自分はこうなったみたいな事が、違う次元で続いているっていう感じ。
私のあの時の選択の片割れは今頃どうしてるんだろう。
旦那さまとはずーっと仲良しで、2人でピアノを弾いて、子供が2人いて、庭にオリーブの木とミモザの木を植えて毎年大きくなるのを楽しみにしていて、ありがとうが上手に言えるような子供たちに育っているだろうか。
でも、だからといって、ここにこうして呑気にnoteを書いている私の人生も、振り返れば捨てたもんじゃないしな。と自分では思っている。
好きに生きてきて、それ以外のものや経験を少しは手にして、もちろん色々なことがあったとしても意外と楽しかった。
今こうしている時、優しい笑顔と素敵な家族に囲まれたオリーブとミモザが咲くお家にいる、枝分かれして続いてる自分と入れ替われるとしても、どうだろう、入れ替わるだろうか。
正直、覗き見はしてみたいけれど、入れ替わりたくはないな。
1週間だけこっそり入れ替わったりしたら面白いかもしれないけれど、やっぱりこっちの世界の方が、愛着があるし、愛しい人たちもいる。
ドラマがどんな風に続いていくのか、楽しみ。
そうそう、昨日新しくできたモールのスタバに行った時、隣に座った4人家族のお父さんが4歳くらいの男の子にこう言った。
「美味しいか?」
子供は「おいしいぃー」と。
そうしたら
「そうか、美味しいか、よかったな。でももうこんな高いもの2度と買わないからな」と大きな声で真顔で言った。
聞き違いかと思った。怖かった。
ふと見ると、その子とお母さんだけ飲み物を頼んでて、お兄ちゃんは何も頼んでなくて、お父さんはロング缶(もしかするとアルコールだったのかなあ)に入った何かの飲み物を飲んでいた。
それを聞いた途端、さっきまで「おいしいぃー」と笑っていた男の子は黙り込んで、お母さんも所在なさげにしていた。
そして「さっさと行くぞ、こんな所まで来て・・・」と言って出て行ってしまった。
お店を出ていく時、男の子は飲みかけのちっちゃい白いフラペチーノをそっとお母さんに渡していた。
何を見て、何を聞いたのかちょっと理解するのに時間がかかった。
どうしたんだろう。
お父さんの中で何があったんだろう。
お父さん、機嫌が悪いなっていうのはわかっても、あのくらいの年齢の子にお金のこと、高いとか安いとか言ったってわかんないだろうし、そんなこと言うくらいなら買わなくていいんじゃないかと思うし、お兄ちゃんが買ってなかったのはそういうのを見てきてるからなのか、お父さんと同じタイプなのかとかいろいろ考えちゃったりして、そのうちふと思ってもっと悲しくなった。
あれは子供に言ったんじゃなくて、暗にいちごのフラペチーノを買った奥さんに言ったのかもしれないなと。
でもどっちにしても私まで苦しくなって、ちょっと腹が立って、なんだかシュンとしてしまった。
違う次元にいるあんなことを言わないお父さんがいたら、あの子はそっちの次元に行きたいだろうか。
でも、子供ってどんなにちょっとなんていうかあれでも、お父さんとお母さんのこと大好きなんだよね。
前職の時も、何度もそういう案件を見て痛感したもの。
まあいい。
その後、新しい白い靴とコロンとしたバックの夏よ来いセットを買ったし、そこのショップのスタッフのテンションがちょっと面白くて笑わせてもらったし、ランチも美味しかったし、夜のドラマ大会も面白かったから、いい事の方が多い日だったので結果オーライだ。
あの男の子もあのこと以外にいい事があって、いい事の勝ち越し日曜日だったらいいなと心から思った。
みたいな日曜日でした。