フィルムを巻く、シャッターを押す。それだけで私の指先はカッコいい。
昨日の午後、喜び勇んで写真を撮りに行ったのだが、まだまだフィルムカメラに慣れていない私は、なんでもパチパチ撮ることができない。
いい色だとか、素敵な電信柱だとか、ふとした路地の家の塀とか、どれも気になって仕方ないのだけれど、やっぱりデジタルカメラと違ってシャッターを押す時、息を止めて勇気を振り絞る。
なんだか自分の感性を試されているみたいな気がするのと、いろんな設定があってるのか気になるのとで、シャッターを押すまでの時間、同じところに佇んでいると変質者に間違われそうだ。
それでもファインダーを覗いた先にあるものをどうしても撮りたくて、シャッターを押した時指先に感じる「今押しました」っていう半端ない抵抗感がすこぶるいい気分にさせてくれる。
シャッターを押すってこういうことだなあって。
フィルムを巻く時も、シャッターを押す時も私の指先はかっこいい。
一緒に行ってくれた人が、撮った側から確認してるのは羨ましいが、いいんだ。
お楽しみは最後まで取っておくのがいいんだから。
調子が良かったので結構歩けた。
最後には太ももの前側がちょっと強張るほど歩いた。
休憩、休憩。休憩大好き。
カフェのテーブルに座って一息ついてると、隣の席の女の子達の会話が耳に届く。
「そんなに食べると、太るよ」
「いいのいいの、今日はチートデイだから」
あれっ?席に着く時見た隣の席って、小学生が座ってなかったっけ?と思ってもう一度みて見た。やっぱり小学生だ。4年生くらいの女子4人。
誰1人ポッチャリさんは座っていない。
チートディ。そんな単語をこんな年齢から使うのかと、おまけにダイエットをしてる人が使う言葉なんだよね?と、何十年も前に小学生だったお姉さんは驚きを隠せなかった。
こんなこと小学生時代に考えたことありましたか?
いかにして好みのオヤツをゲットするかしか考えていなかった気がする。
それに、最近の小学生のお小遣いはいかほどなんだろう。
1回のカフェでのおしゃべりに、ざっと1000円以上はつぎ込んでる模様。
これもチートデイのなせる技なのだろうか。
誰かに直接は聞いたことがないからわかんないけれど、テレビかなんかでお父さんの仕事中のランチが1000円くらいって聞いたことがある気がした。
それにしてもあんな年頃からチートデイかあ。
彼女たちの目的はなんなんだろう。
モテたいとか、綺麗になりたいとかなんだろうか。それか憧れの女優さんとかモデルさんとかがいるのかなあ。
流行り?
テーブルには1人につき私が食べる量の4倍強のドーナッツが並んでいた。
そっかー、チートデイだからそのくらい食べないとね。
でも時間を考えると、この後夕食も食べるんだよね、きっと。
でも、きゃっきゃっ言って楽しそうだった。そんなに大声で話してたら、そのくらいのカロリーは立派に消費するのではとも思った。
まあ、今しかできないことをなんでもいいから楽しんでおくれ。
明日は待ちに待った日曜日。
皆様も平日にたまってしまった何某かの我慢を爆発させて、チートデイってください。食べても、はしゃいでもどっちでもいいと思います。
とにかく、やりたい放題の日曜日をお過ごしください。