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哲学って、人間地図みたいだ

哲学って、人間の地図や説明書みたいだなって思います。人が経験するすべてを深く味わい、偏見のない純粋な目で周囲を観察し、それを理性的に言葉にする試みだと思いました。

それは、時には困難で複雑な経験をも、理性を働かせて言葉にしていくことで、明確にしようとするものではないでしょうか。

この考えは、一人旅に例えることができるんですよ。

旅をする時、最初から地図を持っているわけではなく、歩き続ける中で、景色や人との出会い、さまざまなトラブルといった体験を深く味わいながら進みます。旅を通じて見えてくるものがあり、途中で起こる出来事すべてがその旅の一部です。そして、旅が終わった時、経験を振り返り、いろいろなことを理解し、そしてその理解を地図やガイドブックとして表すことができます。哲学もまた、人生という旅を通じて得た経験を後から振り返り、言葉にしていく作業に似ていると感じます。

私の発言が、「哲学的だね」と言われることが度々あります。でも私は、哲学書を一度も手に取ったことがありません。何が書かれているのか知りません。最近になってようやく、哲学とは何かに興味を持ち、ほんの少しだけ触れてみました。

こんなふうに感じたままに思いを口にしてみること、すごく大事なことだと思います。哲学に限らず、思索や発想というのは、ちゃんとした言葉にしなくても、まず自分の感じたことや考えたことを、素直に表現することが大切です。それこそが、思考の出発点になり、そこからさらに深めていけるのですから。

こんなことを書いたからといって、私が哲学自体に特別な興味を持ち始めたわけではありません。それを自分の人生に役立てたいとも思っていません。旅することが好きなのであって、地図や説明書には興味がないのと同じです。好奇心から、ほんの少しだけ哲学に触れてみただけです。

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