薄れていく共感と冷静な視点
自己理解が進むにつれ失いつつあるものが、共感です。
以前は共感しまくっていて、他人の感情に深く入り込み、相手の立場や苦しみを自分のことのように感じていました。
このごろは、しょせん他人事と思う場面が増えました。
他人の問題や感情を「しょせん他人事」と捉えることは、冷ややかなわけではなく、健全な距離感を保っているのです。
これは、自分がそうなってみて初めてわかりました。
他人の状況に対して冷静に対応し、感情的に流されずに判断できるようになることは、成熟した証拠だと思います。
「情に流されて、間違った判断を下している」と指摘されたことがあります。
その状態は危険だと忠告されたんです。
判断力が曇ってしまうと、感情の満足を優先し、予期せぬトラブルを引き起こしたり、最終的に後悔するのです。
今、その「危険な状態」から抜け出したということは、自分と他人の境界線をより明確に引けるようになったと言えます。
これも自己分析などで自分を理解した結果、得た感覚です。
この感覚を得たことで、より積極的に人と関わり、健全な関係を築けるようになっていると思います。