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日航機123便墜落事故(事件)⑤〜あのボイスレコーダー冒頭に収められた「〜したいっておっしゃる方がいらっしゃるんですが」に始まる客室乗務員とコクピットの会話が意味するものは?
日航機123便墜落事故に関心のある者なら周知の、公開されたボイスレコーダー冒頭、あのドカンという異常音がする数秒前の客室乗務員とコクピットのやりとり。なぜか、最初の部分がなく(意図的に消されているというのが通説)、「したいって」から始まる。
上の画像のように会話は公開されているが、よく聞くと(まあ、フツーに聞いてわかる)、「したいっておっしゃる方がいらっしゃるんですが、よろしいでしょうか?」と言っている(この客室乗務員は、機の問題となった最後部を担当したアシスタント・パーサーの対馬祐三子さんだろうか?)。
乗客はなにを「したい」と言ったのか? 一般的仮説としては、
①トイレに行きたい
②コクピットの見学(当時はできたらしい)
③収納棚の荷物の出し入れ
など。
ただ、「トイレに行きたい」という言い方だと、「したい」に合致しない。というか、トイレの件をいちいちコクピットに確認するのか? という疑問。シートベルト着用のランプがどうなっていたがが論点の一つにもなっているが、生存者の川上慶子さんの話によると、異常事態が起きたのは「スチュワーデスがミッキーマウスのおもちゃを子供の乗客に配り始めた頃」のようなので、機の飛行態勢としては、特に緊張を強いられる場面、時間帯ではなかったように思われる。
コクピット見学もピンと来ない。なぜなら、コクピットの回答の「気をつけて」「手早く」との繋がりが釈然としないから。「気をつけて」というのは、コクピット側が関知できないゆえの助言の気がする。「コクピットまでの歩行に気をつけて」の解釈もあるが、「いいですよ。(見学を)了解しました」的な物言いがないのは不自然だ。
荷物の出し入れも同様。現場の乗務員判断でできる気がする。
では、なにか?
「客室乗務員がコクピットに確認する必要があり」かつ「事故調査サイドが世に公開したくなかった」事象、行動。
これはまったくの推察、仮説なのだが、通路側に座っていた乗客が、座席じゃない窓からの撮影を希望したのではないだろうか。
こんな感じに。その乗客がどういう意図で撮影したかったかはわからない。離れた席から窓(の外)をなにげなく見たらなにかが見えたのか、近くの窓側の客の間で気になる会話があったのか(実際、座席の窓から撮影した乗客がおり、怪しい物体が写っていたのは知る人ぞ知る話。うーん、ひょっとして撮影を要求したのはこの人物か? 余裕あるスペースで撮影がしたいという……)、元々、撮影の趣味があったのか。
この要求なら、乗務員のコクピットへの確認はわかるし、事故調査委員会が触れたくないのもわかる。世間やメディアからのよけいな詮索は避けたいはずだから(結果的に、数秒後に異常事態が起きたので撮影はできなかったと思われる)。
「通路の窓から外の撮影をしたいっておっしゃる方がいらっしゃるんですが、よろしいでしょうか?」
どうだろう。あくまで仮説だが、自分の中では妙に腑に落ちるのだ。