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いまから二十何年前。酔っぱらって、朝方から新宿のドンキの前で寝た話。起きたら、意外な事態にビックリ仰天した話

昨日、Xに書いたもの。武井さんとは、吉本の飲んべえ無頼派芸人の武井志門さん。

織田祐二 そんなわけで聞いてよ
ライター・三橋りの(『週刊大衆』など) なんで、自分が聞かなきゃいけないんですか(苦笑)。いや、あの話ですよね。もう何度も聞いてますから
織田 自分語りだとちょっと自信なくて。相づちうってくれるだけでよいから(笑)
三橋 じゃあ、手短にどうぞ
織田 あのときは、新宿で飲んでの朝帰り、とにかく眠くて眠たくて。駅まで歩くのはとても無理でドンキの真ん前の植え込みの脇で寝たんですね
三橋 端が座れる感じになってる植え込みですね。あんな目立つとこで寝る人は、まずいないですよ
織田 まあ、昔の話。たぶん5時過ぎぐらいから寝たはずなんだけど、起きたら、太陽が強烈に照りつけてて……
三橋 季節は夏だったんですよね
織田 確か、そう。で、やばい、起きなきゃと思って時計を見たら8時過ぎぐらいだったのかな。目の前の歩道は、ものすごい通行人の数で。サラリーマンやOLたちが大勢行き来してた
三橋 ハタから見たら、いい気な酔っぱらいですよ
織田 うむ。で、片足は歩道の地面につく感じで寝てたんだけど、見たら靴の周りの歩道が濡れてて。あれ? 雨降ったのかなと思ったんだけど、服はまったく濡れてない
三橋 オチを知ってるんで、非常に気分悪いですよ(笑)
織田 で、地面をよーく見たら、ツーっと一筋の液体が歩道の逆端から流れてることがわかった
三橋 気分悪すぎの話ですよ
織田 その流れの先を目で追ったら、よく見かけるホー■レスのおばあちゃんがしゃがんで、パンツ脱いでオシッコをしていて、それが自分の靴のところまで流れてることがわかって、仰天した
三橋 仰天どころの話じゃないような
織田 顔見たら、申しわけないと思ってるのか、ワンワン泣いてて
三橋 申しわけないならそんなとこでオシッコはしないはず
織田 通行人はみんなそのオシッコの跡をまたぐように歩いてて
三橋 そりゃ、そうでしょう
織田 通行人の100人に1人ぐらいは、自分とその婆さんは知り合いの関係と思ったかもしれない
三橋 なにかの腹いせにオシッコで攻撃したと? いや、そのタイミングで目覚めたのが凄いですよ
織田 誰か女の人が驚きの声あげて、それで目が覚めた気がしないでもない
三橋 えーと、酔いにまかせてブチ切れたんでしたっけ
織田 いや、周囲の目もあるし、なによりキマリが悪くて早々に退散。そもそもそんな場所で寝た自分が悪い
三橋 まあ、そうですよね
織田 それ以降、歌舞伎町での路上寝は慎むようになった
三橋 歌舞伎町以外でも慎まなきゃダメです
織田 眠らない街ならぬ、路上で眠れない街、歌舞伎町ですね
三橋 全然うまくないですよ


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