日航123便墜落事故(事件)・第69回〜青山透子氏の最新ブログから考えたこと、腑に落ちたこと
以下、青山透子氏の最新ブログより。
ワタナベケンタロウ氏の最近の動画への批判が中心の内容。法的措置に関する文言も見受けられ、ちょっと(いや、かなり)心配ではあるが、百戦錬磨のワタナベ氏なら彼らしく臨機応変に対応することだろう。
ただ……。正直、自分も、青山氏ほどではないにせよ、最近のワタナベ氏の動画の内容には少なからず「?」な思いを持ち続けてきたのは事実。結論に向けての方向性やプロセスに対しての危惧というか、ある種、わかりづらさを感じていた。自分の飲み込みの悪さを十分に自覚しつつも、なにか決定的に腑に落ちないもの、内なるモヤモヤを有するようになっていた。
『ワタナベケンタロウ動画』第158回(8月3日アップ分)はコチラから!
そんなわけで、ここからは個人的便宜上、ライターの三橋りの氏(『週刊大衆』など)との対談形式でお届けする。
織田 毎度忙しいところ、申し訳ない
三橋 いやいや。ただ、正直言いまして、最近の123便事故検証界隈の進捗状況についてはあまり存じあげてないのですが……
織田 まあ、自分の内なるモヤモヤを聞いていただければ(苦笑)。最近のワタナベ氏の検証の軸を踏まえると「123便には、元々日航流の無理な飛ばし方に起因する機体の歪みなど、不具合が生じていて、そういうのは日航関係者の間でもわかる人にはわかっていた。事故は起こるべくして起こった」という論調なんですが、一見非常にわかりやすそうな原因、経緯の反面、妙にわかりづらい面もありまして
三橋 それだと100%日航が悪いことになりませんか? ボーイング社に過失はないような?
織田 そうなる気がする。そうして、そうなら、自衛隊も米軍の疑惑も全くの無であって、あそこまで拗れる事故、事件にはならなかった気がする
三橋 織田さんが前々から重要事項と話していた、あの日、123便が通過する時間、静岡県伊豆沖の空中から聞こえた花火のような猛烈な爆発音や、音速で飛ぶ飛行機が鳴らすソニックブーム(ジェット機が鳴らすあの飛行音)などはいったい、どうなるんですか
織田 うむ。それらの事象は目下のところ、蔑ろにされている印象、ですかね
三橋 ワタナベ氏は、日航の技術畑の良心というべき、藤原源吉氏の告発暴露論文を引き合いに出して、日航の悪しき体質を掘り下げていたんですよね
織田 そう。そこまでは自分も乗っかれたんですが、単純に機体の不具合だけが事故の主因と言われると、ちょっと……
三橋 “反事故調派のプリンス”の名に影響する?
織田 さすがにそれはないですがね(汗)
三橋 (苦笑)。にしても日航の平沢専務って、藤原氏の告発文以外でも、確か、青山氏の著作の中にも出てきた、信用できないアチラ側の幹部で
織田 そのあたり、自分の中でずっとひっかかりがあって。先頃の青山氏の文章を読んで(以下の文章)、ひっかかりが取れた感じ
三橋 自分も書く身なのでわかりますが、古い事象の資料に当たるとき、当時、もしくは当時に近い資料を重んじる傾向ってありますが、捏造の核心的人物が登場する資料は、やはり別ですよね
織田 いや、ワタナベ氏も「事故の原因は複合的」とも話していて、なにか思惑がありつつ、解釈、解説しているとは思うんですがね。123便の機体に歪み、不具合が生じていたのは間違いない。ただ、それが元で、あんな数キロ離れた陸地まで聞こえるような爆発のような音がするというのは、自分的には考えづらい
三橋 インシデントとして、なにが起こったかは全くわかりませんが、なにか重大な事態が発生したうえで、機体の歪みや不具合のせいにより、状況がさらに悪化したというのは……
織田 うむ。あくまで憶測の域ですが、外的と内的両方の要因が最悪の形で絡み合って……という可能性はなくはない。十分あるでしょう
三橋 話して、気が済みましたか?
織田 だいぶん。やはり、39年経てもモヤモヤは尽きない、まったくもって一筋縄ではいかない事故、事件ですよね