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日航123便墜落事故(事件)・第56回〜先の『ワタナベケンタロウ動画』で浮彫りになった画期的事実。無人標的機におけるエアポケット的認識をおさらいしてみる

織田祐二   先の『ワタナベケンタロウ動画』第152回の内容がとても興味深いものになっています
ライター・ニイゼキ   あの事故のキッカケがどうとかではなく、あくまで事実として──無人標的機を飛ばせる媒体として、訓練支援艦「あづま」以外に、航空機の「UP-2J」があったということですね
織田   これまでは「あづま」がいなければ無理という認識でしたから
ニイゼキ   事故調(査委員会)派、反事故調派、双方誰も言及してこなかった事実。で、『ワタナベケンタロウ動画』でも言われてるように、よくよく見たら、wikiにもしっかり記載されているんですよね

織田   ファイアービー高速標的機発進装置が備わっている旨書かれている。ただ、wikiに「UP-2J」という項目はなくて、「P-2J(航空機)」という項目の中で書かれていることなので、非常に見つけづらい

『ワタナベケンタロウ動画』第152回より


ニイゼキ
   写真を見る限り、無人標的機は主翼の下に取り付けられてるようですが、自分は第二次世界対戦末期の「桜花」を想起しました
織田   人間爆弾と呼ばれた特殊滑空機「桜花」ですね。一式陸上攻撃機の下にくっつけられ(下の画像)、最後、ロケット噴射の高速で敵の艦船に向かって特攻するという、あまりに悲惨な兵器……

松本零士の名作マンガ『音速雷撃隊』でも描かれた


ニイゼキ   発想発案として、飛行機に無人標的機をくっつけてそこから飛ばすというのは、軍事史から考えると、なにも不思議ではない……
織田   そう思う。素人的には艦船からコントロールしたほうがやりやすそうというのはありますが、子供のラジコン遊びとは違う。コンピューターでモニタリングしながらやるわけで、なにも問題はないはず
ニイゼキ   戦時下なら状況により使い分けると思いますが。ただ、訓練でおこなうわけで、いろいろ想定して試すというのはわかります

織田   以上の件はともかく……、いや、含めてのことですが、かの者たちがよく使う「公式記録によると、●●でおこなわれた訓練では、この艦船、この航空機は参加してないから」という言い回し。まったく冷戦下のあの時代をわかってないんですね。令和の呑気な思考で語っていると言わざるえない
ニイゼキ   あの時代のソ連の脅威ですか。民間人が知り得るような情報筒抜けの訓練などするわけない?
織田   アメリカが絡んだら特にそうでしょう。容易に正しい情報開示などするわけがない
ニイゼキ   あえて、仮想敵に知らしめるというケースもありそうですが
織田   確かにそういうケースもあるでしょう。いや、当然、秘密裏の動きというのは、こちらの気分はよくないですよ。一国民としてはなにがおこなわれているか知りたい……わけですが、対ソ連の冷戦時代はそんな呑気で悠長な時代ではなかったと思う
ニイゼキ   あの時代を経験した者の実感ですかね。で、123便と無人標的機の関連は……?
織田   それはわからない。臆測では言わない。ただ、伊豆半島の河津町の人たちが聞いた打ち上げ花火のような猛烈な爆発音は常に頭に入れておくべきでしょう

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