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日航123便墜落事故(事件)・第59回〜不思議や謎に満ちた同事故において、とりわけ、自分が偶然過ぎると感じる事象とは?

漫才コンビにして心霊系YouTuberでもお馴染みの「ナナフシギ」の吉田猛々氏。YouTubeショート動画で、123便事故に関する不思議な偶然について語っている(ここまで、1.2万いいね獲得)。

あまりに偶然過ぎる、興味深い話。

一方で──以前も書いたはずだが──自分の中での同事故における、すこぶる大きな不思議・偶然事項と言えば、ズバリ、時間だ。

墜落した時間が、伊丹空港到着予定時刻の18時56分だったのもかなりの偶然というしかないが、それ以上に驚き、唸らされるのが機に搭載されたボイスレコーダーとの兼合い。

以下、機とボイスレコーダーの動き。

18時4分  地上滑走開始。ボイスレコーダー作動、録音開始
18時12分   離陸
18時24分   客室乗務員の「(話の途中から)~っておっしゃる方がいらっしゃるんですが、よろしいでしょうか」に始まるコクピットとのやりとり。直後、爆発音
18時36分ぐらい  ボイスレコーダーの磁気テープは30分録音のエンドレス仕様だが、劣化で2分ほど伸びていたため、ここで上書きすべく最初に戻る
18時56分  墜落。ボイスレコーダー止まる

磁気テープの録音が最初に戻ったということは、18時4分から18時24分までの約20分の当初の録音分が上書き(消された)されたことを意味する。

いやいや、凄くないか?

なぜなら、仮に墜落時間が1、2分ほど遅かったら、あの爆発音が上書きで消されていたのだ。機長の「なんか爆発したぞ!」なる声が聞けなかったかもしれない。「スコーク7700(セブンセブン)」の緊急信号の声が聞けなかったかもしれないのだ。

「なんか爆発したぞ」や「スコーク7700」がボイスレコーダーに入っていなかったら、聞いてるこちらは、いま以上になにがなんだかわからなかったわけだ。

仮に、5分遅く墜落していたら?  

(wikiより)18時28分31秒  東京ACCは123便に真東に向かうよう指示するが、機長は「But Now Uncontrol(しかし現在操縦不能)」と応答。東京ACCは、このとき初めて123便が操縦不能に陥っていることを知る。管制室のスピーカーがONにされ、123便とのやり取りが管制室全体に共有される。


上記時間の最初の「アンコントロール」の応答が聞けなかったことになる。そうして、さらに仮に、磁気テープが劣化で伸びることなく本来の30分録音だったら、余裕で確実に爆発音は上書きされていたのだ。

客室乗務員がなにをコクピットに伝えたかはぜひとも知りたいところではあるが……。ギリギリ、爆発音以降の録音が残ったのは、神的な偶然、いや、奇跡中の奇跡と言っていいんじゃないか。そう思えてならない。




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