日航123便墜落事故(事件)㊱~依然論争やまないレタス畑不時着問題。はたして、そこにリアリティはあるのか?
本日は38年目の8月12日。あの日、あの事故、あの事件を風化させてはならないーー。
依然謎が尽きない日航123便墜落事故にあって、本稿で自分が取り上げたいのは、同機が長野県のレタス(キャベツ?)畑に不時着を試みようとしたか否かについて。
以下は、5月にアップされ、話題を集めた青山透子氏のブログ。元防衛庁関係者による123便事故に関する告発を収めたものだ。
その中にこんな箇所がある。
後半部の内容はここではともかくとして、「高濱機長は、機を畑に着けるつもりであったと思われる」と書かれている。事故調査委員会派からすると「そんなバカなことできるわけない。高速で地面に突っ込んで機体がバラバラになる。無事生き残った人らも死なせてしまう」ということになる。
自分は限りなく陰謀論派だが、これに関してはどうもそんな感じがしないでもない。よほど減速して降りない限り、機体は地上からの衝撃でメッタメタに壊れるというのは理解できる。実際航空機を使っての不時着実験動画も見た。機は容赦なくメッタメタになった。周知のように123便は途中からギア(車輪)を下ろしていたわけだが、胴体着陸ではない分、成功の可能性はそれなりにあったのだろうか。
畑不時着でひとつ解せないのは、かつて、123便事故考証家のK氏が言っていた「パイロットなら誰でも長野県の広大な畑を知っている。いざとなったら、そこに降りようとするのは当然」といった旨の話。そうなの? さすがに、日本航空内のコンセンサスとしてそういうことが決まってるなんてことはないだろう。長野県の農家の人はたまったものじゃない。
「じゃあ、どこに降りればいいんだ? どこかに降りるしかないだろ?」と問われれば、飛行方向からいって、日本海というしかない。燃料はまだ十分あったといわれる。ただし、こちらもしっかり減速して降りないと機体はバラバラになる。地上の人を巻き込む危険性のある選択よりはいいだろうと言うしかない。
ボイスレコーダーのラスト部分を聞く限り、機長らクルーはまったく諦めてはいなかった。眼前に迫る山をその都度必死に避けつつ、はたして、降下する場所はどこを想定していたのだろう。
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