非連続的な構造変化にどう対応すべきか
以前noteにコストカット型の構造改革は無力ではないかという文章を書いた。その補足である。
コストカット型の構造改革だけでは無力ではないかと書いたのは日産とホンダの経営統合に関するものである。この経営統合で重複しそうな生産ラインが整理され下請け企業が大量に倒産する。
自動業界に起こりつつあるのは、電気自動車とAIによる自動運転車の問題である。
内燃機関という自動車メーカーにしかなかった技術をテコにした世界から、電池、モーター、AIなどの複数の新興メーカーが得意とする分野へと技術特性が変化しそうなのだ。
この変化は変化がありそうと思っても確実にシフトさせられるほど確定的ではない。電気自動車を広めると言っても充電装置のインフラが整備されてないとか、そもそも自動運転車が実用化されるのかどうか。投資を一方高に極端に変化させる意思決定は難しい。
まさに非連続的な構造変化に直面しているのだ。
じゃあどうすればいいんだと言われても明確な答えは持っていない。リスクを取るのが民間企業の役割だと言ってしまえばそれまでにことだ。
一つ言えることは日本経済にとって大きな柱となっている自動車産業で巨大な衝撃が走るかもしれないということだ。