企業の投資には政治や制度の予見可能性が必要
経済安保ということが言われている。対中国のアメリカの政治的引き締めは企業の長期的な投資戦略に甚大な影響を与える。
アメリカが先端テクノロジーで中国との取引を制限したのに従って対中国投資を制限していたのに、ある日突然アメリカが対中国融和策を取った場合の逸失利益は大きい。
予見可能性は国際政治の問題だけではない。為替レートも急激な変動をされては長期的な生産戦略に影響を与える。
予見可能性を確保するという政治の役割は経済に直結するのだ。
それが財務省が投機的な為替変動を問題視する理由である。