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コアとコアコア

コアとコアコアと言ってもココアの話ではない。消費者物価指数(CPI)の話である。

アメリカでは基調的な物価状況の指標としてCPIコアが重視される。コアCPIとは消費者物価指数(CPI)から生鮮食品とエネルギーを除いた数字である。生鮮食品とエネルギー価格は短期的な変動が激しくて基調的な物価動向を見るには邪魔だとされるのだ。

じゃあ日本はどうかというと、日本のコアCPIはアメリカと違って、消費者物価指数(CPI)から生鮮食品のみを除いたものでエネルギー価格は入っているのだ。よって、アメリカと物価指数を比較するときにコアCPI同士で比較すると違うものを比較していることになる。

これを解決するために日本ではコアコアCPIというのが言及される。日本のコアCPIからエネルギー価格を除いたものをコアコアと呼び、アメリカ方式と同じ土俵に立つのだ。

紛らわしいのは、かつては日銀が基調的な物価指数を見るために日銀版コアコアというのを発表していたことだ。これは2017年1月以降には総務省が似たようなコアコアを発表し始めたので廃止されている。

日銀が賃金と物価の好循環がまだ目標の2%を達成していないというときには、その参照指標としてコアコアCPIが2%に若干満たないことが一つあると思う。コアCPIで見ると日本はすでに2年以上も2%を大幅に超えているからだ。

コアとコアコアに注目してほしい。

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