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政権交代恐怖症とその帰結

岸田政権の支持率は危機的な水準まで低下している。しかし岸田降ろしという動きはない。衆議院議員の任期はまだ先であり、野党の支持率も低いので、選挙の顔を変えるべきだという動きが自民党にないからだ。奇しくも小泉純一郎氏が昨日の夜会合を持ち、自民党は危機的な状況にあるが野党が統一されていないから助かっていると発言したことは当たっている。

野党の支持率はなぜ低いのか?「悪夢のようなは民主党政権」と言われるように国民の間で政権交代への恐怖症が強いからだと思う。

思えば民主党政権時代は景気が悪い時期が重なった。そればかりでなく長妻さんに代表されるように「官僚は悪い」という一方的な言いがかりで行政がはかどらなかった面もあると思う。

今の自民党政権の政治家たちは岸田首相に代表されるように官僚の作ったペーパーをただ読んでいるだけだ。決して政治主導ではない。日本のような巨大行政国家では官僚主導になりやすく、与党は相当有利な立場で選挙に望めるはずだ。

もちろん野党だけでなく与党の支持率も低い。その状態で衆議院議員の任期が来て選挙になったらどんな帰結になるか。投票率の低下である。国民の政治への無関心という民主主義の基盤を揺るがすという帰結である。

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